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- 2017/5/5 22:51
- 形見分け
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- あれから20日弱が過ぎた。
涙が出ない。悲しくも無い。
一昨日、形見分けをしたいという内容で電話が来た
正直、嫌だなと思った。
やはり私は冷たい人間なのかもしれない。
死んで無い
どこかでまた
結婚したいなぁとか、懲りずに笑ってる
そのボヤッとした架空の
『私だけの現実』のまま
過ごしていたかった
自宅に行ったら
現実が待ってる
だから行きたくなかった
それに彼女のお母さんは
憎めないキャラではあるが
少しネジがとんでいて
正直過ぎるというか
デリカシーが無いというか
そういう人だから
亡くなった瞬間の彼女の苦しみを
私に包み隠さず正直に全て語るだろう
それを聞きたく無かった
嘘でもいいから安らかに眠りについたと言って欲しい
嘘でいいから彼女は幸せだったと言って欲しい
彼女の死を、優しいものとして捉えたい
納得したい。
『それなら良かったんだ』と思いたい。
でももうそうやって逃げ回るのも
いい加減終わりにしないとな
と思った
当日
ご自宅にお邪魔し
和室に入った途端に
お母さんがそばにいる事すら
何故だか本気で忘れてしまって
『どーしたのよ!?西山さぁーん!!私来たよぉぉー!!(涙)』と大きな写真と遺骨に手を振った
『やーん!◯ちゃん!!うっかり逝っちゃった(笑)ほんとごめんねー!!よく来たねー』と西山さんも笑顔で手を振った
ように本気で見えた。
涙が止まらなくなった。
本当は骨壷の中にいる
骨だけがいる
でも説明できないが
あの時本当に目の前に座って手を振ってる姿が見えた、しかもごく自然に。
予想通りお母さんは私が一番聞きたく無い話をして来て、心がギュッと硬くなったけど
何故か西山さんが隣で少し怒ったように
『余計な事を言わないでよ!お母さん!!
ほんとヤダ!』
と膨れた気がした(笑)
それで私はいきなり笑ってしまった。
普通なら相当失礼なタイミングに吹き出したのにお母さんにも何故か通じて
『あの子怒ってるね(笑)ほんと小姑みたいだったのよ最後まで!(笑)』
と言った
私はクスクスしながら
『いいコンビですね(笑)』
と笑った。
そうして洋服を1着とアクセサリーを1つ頂いて
ご実家を後にした。
旦那が黙って隣で運転してくれて
私の話を聞いてくれてる
それも救いだった
西山さんが大袈裟に騒がないでと笑ってる
明日からも普通に生きる
- あれから20日弱が過ぎた。