◯様ξさんとモバ友になろう!
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- 2017/3/14 14:57
- 桃病日記⑥
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- 桃病日記①~⑤つづき
間も無く診察室に呼ばれる
緊張MAXで㌃((.;゚;:Д:;゚;.))
そぉっとスライド式のドアを滑らせる
『はい!どーも!肝臓検査した?
MRI受けられて良かったね!』
と前回より明るい笑顔の例の女医さんが声をかけて来た
『じゃあ、結果をお伝えしますね!』
とMRIの画像をPCで説明し始めた
マウスを使ってクルクルとスクロールさせて行く
ここがこの臓器、あそこがこの臓器
なんて解説を入れながら
腫瘍でピタッと画像を止めた。
臓器に対してかなり大きめの黒い腫瘍が
ドデンと鎮座していた
こいつか。
思っていたより大きめの物体に
心が冷たくなるのを感じながら
冷ややかに画像を見下ろした
先生がポインターで腫瘍をクルクル
なぞりながら
「これが問題の腫瘍ね。これが良性か悪性かを調べるために今日は検査をしたのだけれど
大きさは手術した方がいい大きさまで成長しています!」
と大きめの声で言う。
「そうですか。」
と私は無感情で答える
その諦めの境地に達している私を見ながら
先生は
「でもね!」
と更に声を張ってニカッと笑った
「ラッキーな事に通常なら臓器の中にできる腫瘍が○さんの場合、臓器の外に出来ているために臓器に悪さをしていないの。
だから症状がほとんどないでしょ?
そしてもう1つラッキーなのは
画像を見ても分かる通り、ドデンと鎮座してるでしょ?
これが細い繊維で繋がっていたら
捻れて壊死する可能性があったんだけど
完全に臓器の外に座っているので
捻れる心配もないの
形や血液検査総合的にみた結果として
良性です!良かったね!
と言う事で日常生活にさえ
支障をきたさなければ
手術はしてもしなくてもいいってこと!
これがこの大きさで万が一悪性なら
今だから言える話
余命宣告しなきゃいけなかったの!
本当に良かったね』
と言われた。
大袈裟でも何でもなく
急に陽が射したように
目の前が明るくなった気がした
あー
私は怖かったんだな
この1ヶ月
死ぬのも治療も
家族を遺して逝く事も
全てが恐ろしかったんだな
と改めて思ったのだった。
(つづく)
- 桃病日記①~⑤つづき