naoさんの日記

更新する

- 2013/11/20 9:48
- 人間の意識を変えなければ未来は変わらない
- コメント(4)
- 閲覧(24)
- 老いる命
  病む命
  身ごもる命
  
  人と動物に線を引く考え方　あるいは線を引かない考え方
  それは人それぞれだ
  本当に原点にたったとき　何も違わないことに気がつく
  
  この一枚目のある犬の後姿
  この子は伏せをしているわけでもなく　お昼寝をしているわけでもない
  この写真が撮られる三日前
  どうにでもして下さいと　飼い主によってセンターに連れ込まれた
  あまりにも悲しい老犬の後姿なのだ・・
  
  １３年間
  楽しいことも　悲しいこともあったに違いない同じ時間を過ごし
  飼い主を信じてやまずにそして捨てられた　ある老犬の後ろ姿・・
  
  胸に大きな腫瘍
  しかもお腹には赤ちゃんがいた　ネネ・・
  『私は　なんでここにいるの？
  大好きな飼い主さんは　どこに行ったの？・・』
  
  淋しい
  悲しい
  苦しい・・
  と　血便を流し悲痛な声で何度も何度もこう呟いていたに違いない　ネネ・・
  どんなに　辛かったのかい　ネネ・・
  
  この子を救おうと殺処分寸前の二時間前に保護連絡をして　その命は救われた
  しかし　その三日後
  引き出し当日の朝　彼女は息を引き取った・・
  冷たい拘留部屋で独りぼっちで　赤ちゃんと一緒に虹の橋を渡ってしまった　　　ネネ・・
  
  ネネの写真はこの三枚の写真だけ
  ネネの生きた証しはこの三枚の写真だけ
  この一枚一枚の写真が彼女と　この国の老犬たちのはかない命を
  写し出しているのではないか・・
  
  きりのない欲望で持ちきれない財産と名声を求め生きる人間の私たちがいる
  これ以上ない発展と幸せの条件を満たした日本という国がいる
  行き場がなければ　存在を認めない
  行き場を失えば　殺処分という一番簡単な結論を下しこれを半世紀も
  実行するこの国に慈悲はあるのだろうか
  老犬　孤児犬の保護施設を作るという理念すらなく　死なせるだけの実行を
  私は声を大にして反対する
  
  死刑の施設ではなく　保護をする施設を心から望みたい
  
  昨日も今日も　そして明日も沢山の（ネネ）が泣いている
  この子たちが　望んでいることは
  裏切りでもなく　ましてや死なされることでもない
  
  ただ・・
  普通に暮らし　普通に生きていたいだけ
  
  わたしたちが　心ある人間であることを・
  【一人でも多くの人に目をそらさず現実を見て欲しい】