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- 2014/9/3 14:52
- イズミール王国~フワールの挑戦⑨
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- 「馬鹿者っ!!!」
森にめだーる様の声が響き渡る。
崖から飛んだぼくは、そのまま地面に落っこちていくところを通りかかっためだーる様に助けられたのだった。
正確には、めだーる様を乗せたもめーるがぼくをすくい上げてくれたんだ。
「翼もないのに崖から飛び降りるやつがおるかっ!」
「きゅいーん・・・」
自然と耳としっぽが下がった。
めだーる様はぷりぷり怒った顔で(といってもお顔が目玉だから怒った目、なのかな)説教を続ける。
その横には手を腰に当てて怖い顔をしたココールが、めだーる様の言葉にうんうん頷いてる。
「空を飛びたいと思うことはかまわん。じゃが、もし怪我をしておったら、お前の大事な者たちは果たしてどう思うかね」
ハッとした。そうだ。ただでさえみんなヒカール様とシノールの心配をしてるのに、ぼくが怪我をしたらみんなをもっと悲しませてしまう。
ぼくはしょんぼりした。
「飛ぶ練習は飛べる翼を手に入れてからじゃ。一足飛びに飛ぼうと思うのが間違っとる」
めだーる様はやれやれといった様子だ。
「ぼく、どうしたらいいのかわかんなかったんだ・・・」
悔しくて情けなくて涙が出てきた。ぼくは座り込んだ。
「王子や姫の役に立ちたいのに。ぼくは何にもできないんだ」
めだーる様もココールもぼくの涙が落ち着くまで黙っていた。
- 「馬鹿者っ!!!」