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- 2013/3/17 23:03
- 赤いストロベリーパンツ その6
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- 別名:「赤いペガサスあらすじと解説その79」
ユキは、ゲートそばの石段に腰かけていた。
この前とは違う、ピンクのワンピースにサンダルというファッションであった。
ぺぺは、取り敢えず挨拶する。
「マドモアゼル・アカバ。昨日はどうも。」
女の子と話すテンションでは無いが、ぺぺは陽気に挨拶する。
「ムッシュ・アカバなら、まだピットにいるぜ?チーフメカニックと打ち合わせしてる。」
「ん。アニキはいいの。後でまた会えるから。今は、アンタに用があるの。」
ぺぺは、耳を疑った。
何だって?
「俺に用だって?ゴールしてはや、二時間以上経つ。ずっと俺を待ってたのか?」
「まあね。」
ぺぺは、暫し考えを巡らせる。
昨日の続きだろうか?
思えば昨日は、初対面だというのに、この女性には紳士にあるまじき言動をしてしまった。
先輩であり、チームメイトでもある、ケンの妹様に対して。
少しばかり、調子に乗りすぎたかな?
ユキが、まだ怒っているなら謝ろう、そう思いぺぺがユキに向き直ったとき。
ユキが、口を開く。
「アンタさあ。調子はどうなのよ?」
調子?
ぺぺは、思うままに返事を返す。
「見ての通りだよ。ガス欠でリタイアだ。」
「そうじゃなくて!」
ユキは石段から立ち上がると、ぺぺの前に立ちはだかる。
ビシリ!とぺぺを指差すユキ。
「身体の調子はどうだって、聞いてんの!」
「何だって?」
体調はすこぶる快調なぺぺであった。強いて言うなら昨夜、ユキの神憑り的な美尻を思い出して悶々とし、更には就寝中のボブに繰り返し電話をかけて叩き起こし、ユキの美尻がカメラに収まっていないものか、問いただした。
ボブによると、無意識にシャッターを切った覚えはあるもの、現像してないので分からないと言う。
直ぐに現像しろ!と命じたが、まだフィルムが残ってるので無理、と答えやがる。
ケチ臭い奴だ、と罵倒すると、翌日の決勝のぺぺを撮影する分だという。
ならば仕方ない、と電話を切り、その後もユキの美尻をオカズに悶々とするぺぺであった。
そんな訳で、少々寝不足気味なぺぺではあるが、それをユキに正直に答える訳にはいかない。
何か適当な返事を、と考えてぺぺは、ドキリとする。
目の前には
昨夜ぺぺを眠らせてくれなかった
罪な美尻の持ち主がいる
続く
- 別名:「赤いペガサスあらすじと解説その79」