スピアナートさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2010/5/15 22:44
- ある穏やかな日の怪談話
-
- コメント(7)
- 閲覧(49)
-
-
- 午前中テニスして、午後から打ち合わせ。
ここはある会社の会議室。窓から暖かい日差しが差し込み、眠気も最高潮に。
打ち合せ参加者は5人。でもテーブルには6個のコーヒーカップ。
俺は眠気に堪えられず、空のカップを持って席を立った。
この会社は新宿のある公園の近くに建つビルの一室にある。その公園は、心霊スポットでも有名で、雑誌に数多く紹介もされている場所だ。
そしてこのビルも、幽霊目撃話に事欠かない。
その目撃話は一致して、髪の長い女性・・・よくある話である。
打ち合せしてたこの会社、大学時代の自主映画仲間の一人が興した会社だ。
この会社、心霊物のビデオや映画の制作会社である。
今日の打ち合せも、夏向けの心霊物だ。
ここの会社に打ち合せに行くと、必ず一つ多くコーヒーが出される。
これは、ここに自縛霊でいる髪の長い女性の機嫌を損ねないようにとの配慮からだと言われてる。
最初に来た人は、みんなそれに度胆を抜かれる。
多分洒落でやってるんだと思うけどね。
席を立った俺は、コーヒーを入れ部屋に戻った。
部屋の入り口に、大きな姿見がある。ここでオーディションとかしてるからだろう。
その姿見が目に入った。
奥のテーブルで打ち合せする4人の姿が写っている。
はずだった。が、鏡には5人の姿・・・
俺の前の空席に髪の長い女性・・・
え、いつ来た?誰?
姿見から目を打ち合せしてるテーブルに移すと、そこには4人の姿。
また姿見を見るともう4人の姿しか写ってなかった。
目の錯覚?よく解らないけど、寒気が体を通り過ぎた
その後の打ち合せで眠くなる事はもう無かった。
- 午前中テニスして、午後から打ち合わせ。