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    • 2009/11/13 21:01
    • 白川静
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    • 『字訓』という字典を書いた、白川静という漢字学者さんの話が好きだ。漢字のなりたちや語源にはさまざまな説があるけれど、わたしは白川静の説明がロマンティックで好きだ。

      『鬱蒼』『鬱茂』など、ものが生い茂った状態をあらわす『鬱』という字があるけれど、白川説ではもともとこの字は、
      “函”
       ヒ
      という部分が“香りをつけた酒”を、“≡”がただよう香りをあらわしているという。香草ともに密閉された酒が、熟成し、だんだんと香味を増してゆく、それを待ちどおしく想うこころを表したのが『鬱』だというのだ。
      その「密閉」された様子から、『憂鬱』や『鬱屈』というような使い方をされるようになったけれど、ただむやみに「密閉されて」「ふさいで」いるのでないよ、その内で(酒は)日に日に味を増し、香りを増し、ゆっくりと成熟しているのだよ、と、白川静は説明する。

      古来、かみさまがわたしたち人間になにかを語るとき、それは「ぱちん」とか「ぱりん」とかいう「音」で語られると考えられていた。それを、かみさまの「おとずれ(訪れ=音ずれ)」とした。
      『音』という字の『日』は、かみさまへの捧げ物をいれた『□(はこ)』に、びりりと横一本、音の衝撃がはしった様子をあらわしている。かみさまは、真昼間よりもむしろ、夜の暗闇にまぎれてよく訪れたので『闇』という字には『音』が含まれているのだ……


      いまでは白川説は信憑性という点ではあまり評価されていないらしいけれど、それはそれでかまわない。わたしは白川静のおはなしが好きだ。

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