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    • 2017/12/28 14:41
    • ☆ハムスターの育て方☆からの転載 2
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    • 《つづき》

      でも次の日、彼女は早速エサを食べに現れた。

      それからも毎日来た。
      大雪の日も台風の日も。

      そのうちボクが家を出る時間帯になると玄関前で待機するようになった。

      玄関の扉は曇りガラスの戸なので外の様子が良く解る。

      ボクが玄関に出る様子に気付くと彼女はガラス戸に前足をついて後ろ足だけで立ち上がり「早く出て来い」と言うように扉をガタガタ揺らす。

      それなのに扉を開けるとサッと離れて手の届く距離には近付いて来ない。

      深夜の帰宅時はボクの車のエンジン音が聞こえると、三軒先の家の庭から走って来る。

      その時間帯は他の猫達も集まって来るのだが、いつも彼女は遠慮して少し離れた所にいる。

      エサを食べるのも他の猫達が食べ終わってから一番最後。

      真冬なんかは凍えるような寒さの中、他の猫がいなくなるまで2時間くらいジッと待っていたりする。

      そんな様子を見ていると、やっぱり家の中に入れてあげたいと思う気持ちが強くなる。

      特に冬場はそう考える。

      「今年の冬は捕まえよう」

      そう思いながら何回も春を迎えてしまった。

      そんな彼女にも去年あたりから態度に変化が見られるようになった。

      2人きりになると、少し離れた所で柱に身体を擦り付けたり、ゴロンゴロンと寝転がったりして甘えたがる仕草をするようになった。

      うっかり手が届く距離まで近付いて来てしまう時もあった。

      一度、背中を少し触ったら相当ビックリしたらしく、思いっきり手に噛み付かれて派手に出血してしまったことがある。

      でも、これならば家にさえ入れてしまえば距離を保ちながら普通に暮らすことが出来ると思えた。

      「よし、今年の冬こそ家に入れるぞ」

      彼女と出会ってから8回目の冬だ。

      夏が終わる頃から少しづつ準備を始めた。


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