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    • 2011/1/16 20:32
    • 偽神141
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    • …アリゾナの砂漠に蒼い闇が落ちた…
      悲しげにコヨーテの声が長く尾を引いて響いていた。
      「いよいよ、後3日ですよね」
      プロミング・センター中央管理ビル最上階にある磨き上げられたガラスの一室で、一人の男性が声をかけたのだった。
      尋ねられた老人は、瞬き始めだした満天の星くずを見上げていたのだった。
      大柄な老宇宙科学者は、息子よりも若い研究者の無駄口を沈黙したまま、身動きもせず星空を見上げたままであった。
      老人のいかつい肩をながめながら研究者は、考えていた。
      …何しろ、たいへんな人だ…あのエドワードと直接の交流があったというのだから…この方は、航空宇宙局(NASA)関係の予算が、年々削られる中でたった5年で砂漠の真ん中に、この世界最大の宇宙通信基地をこしらえてしまったのだから…。
      研究者は、老人が見つめている視線を追った。
      老人が擬視していたのは白鳥座の方向であった。
      老人が、〈メッセージ〉の存在を知ったのは、10年前の事であった。
      NASAの天体観測衛星アルカディアが発見したのだった。
      宇宙空間のX線源の1つ…白鳥座から点と線からなる意味不明のモールス信号が地球に向けられて発信されていたのだ。
      信号は、約13分25秒の周期で繰り返され、3日間続けられたが、4日目からは途絶えてしまったのだった。
      この〈メッセージ〉をめぐって科学者達のあいだで大混乱が引き起こされたのだった。
      何故ならその発信源とされている白鳥座の方向には、従来から有力なブラックホール候補がある場所だからであった。
      それから、数日後…今度は、複雑きまわりないパターンのパルスが送られてきたのだった。
      科学者達のあいだで、誰ひとり充分な説明が出来ない為…葬り去られるはずの発見であった。
      この方が、確信を持って〈メッセージ〉解読に手をあげたのだった。
      そして、NASAの指令のもとに内外から集められた有数の数学者、記号学者、語学学者、暗号学者、生物学者、達による特別チームが編成されたのだった。

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