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    • 2013/9/30 20:48
    • 罪、許し、復讐、罰、そして始めること。
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    • なるほど、人間は死ななければならない。しかし、人間が生まれてきたのは死ぬためではなくて、始めるためである。――『人間の条件』385頁より


      たまには思い出の本でも語ってみるかな!^^v
      ハンナ・アレント『人間の条件』。いままで3回読みました。そしていままた読み返してる(←夏に帰省したとき持ってきたw)。

      このなかで、大好きなところを少しだけ!
      それは「許し」の効果について説明しているところ。

      アレントによれば、誰かと新しい関係を持とうとすると、その活動から必ず罪が生じてしまう。それに対して人はリアクションを起こすんだけど、「復讐」は同じことを繰り返す無限の連鎖。罪を終わらせることができるのは、「罰」と「許し」。罰は終わらせるだけ。だけど、許しは終わらせた上に、まったく新らしいことを始めることができる(!)ってさ。


      また機会があったら取り上げてみたいと思います(*^_^*)


      ―――
      ”罪は日常的な出来事であり、それは諸関係の網の目の中に新しい関係を絶えず樹立しようとする活動の本性そのものから生じる。そこで、生活を続けてゆくためには、許しと放免が必要であり、人びとを、彼らが知らずに行った行為から絶えず赦免しなければならない。……そして、人間は、常に自ら進んで自分の心を変え、ふたたび出発点に戻ることによってのみ、なにか新しいことを始める大きな力を与えられるのである。”(376頁)

      ”この点で、許しは復讐の対極に立つ。復讐というのは、最初の罪にたいする反活動(リ・アクティング)の形で行われる活動である。だから、この場合、人は最初の罪の帰結に終止符を打つどころか、あらゆる活動に含まれている連鎖反応がその無制限な進路を進むにまかせてしまい、結局、過程に拘束されたままとなる。”(376頁)

      ”許しの反対物どころか、むしろ許しの代替物となっているのが罰である。許しと罰は干渉がなければ際限なく続くなにかを終わらせようとする点で共通しているからである。人間は、自分の罰することのできないものは許すことができず、明らかに許すことができないものは罰することができない。”(377頁)

      ”敬意は、もともと私たちが賞賛する特質や、私たちが高く評価する功績とは関係がない。……尊敬というのはただ人格にのみ関心をもつものである以上、ある人物が行った行為をその人のために許すのには、尊敬だけで十分である。”(380頁)

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