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    • 2013/6/9 12:00
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    • 「雫っ!?何をっ」

      言葉に続いたのは悲鳴。女の言葉は雑音にしか聞こえなかったから、黙るように首筋に苦無を刺してあげただけ。女が首の傷口を押さえながら地面に落ちる。私はその上から覆い被さるようにして馬乗りになる。

      「止めなさい、いや、やめてよ雫、私はあなたの母親、いやいやいややめてやめてよ死にたくないっ」

      女の顔を見ながら疑問を感じて首を傾げる。この人、こんな惨めな顔してたっけ?

      後ろを振り向くと、お父さん、いいえ、男がこちらを見て短く悲鳴をあげながら腰を抜かしていた。

      「変なの。二人とも、なんかいつもとはまるで別人ね。小さくなってる」

      私が笑うと、反比例して男の顔は恐怖に引きつって首を横に振る。

      本当に二人は変だ。笑いながら目の前の女に視線を戻すと、女が首に当てた手の隙間から流れているものに視線が移った。

      真っ赤な、血だ。

      私の動きはそこで止まった。

      私がこの女に血を流させた?何のために?決まっているわ。正義のため…正義?

      自分の描いていた正義とは、血が流れなければ成立しないものだったか?

      嫌だ、怖い。このままだとこの女は死.ぬ。私の正義の犠牲になって、命が消滅する。正義ってなんだ?血を流さなければ、誰かを犠牲にしなければ成り立たない?
      いや違う。そんなことはない。本当の正義は、誰もなにも犠牲になんかしない。皆が笑って、幸せになれる、それが正義



      じゃあ、今目の前に広がっているこれは、なんだ?





      emoji『リンク:雫/過去七』

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