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    • 2013/6/8 18:04
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    • 雫は物置小屋に閉じ込められていた。目が覚めると手足を縛られ、口は布で固定されて言葉を発せられないようにされ、視界は闇で閉ざされていることがわかった。意識が朦朧としていて後頭部が痛い事を考えると、どうやら頭を打って気を失ったらしい。両親が外から言うには、ここで少し落ち着けとのことだった。

      オチツケとは言われても、雫にはどうしたらいいかわからなかった。別に精神に異常をきたしたわけでも、ましてや幻覚や幻聴に惑わされたわけでもない。雫にとってはただ自分の理性に従って行動したまでのことであり、これ以上無く落ち着いていたのだ。

      どうやって両親に説明すればいいのだろうか。自分のやったことは正しいことだと、悪を排除しようとした正義なのだと。

      そんなことを考えていると、微かに話し声が聞こえた。ハッとして狭い物置小屋の中で上手く体を動かして扉に耳を当てた。

      「まったく、なんなんだあれは」

      心臓が跳ねる。父さんの声だった。

      「こっちが聞きたいわ。医者は精神に異常は無いとか言ってたけど、完全にどうかしてるわよ。あれで異常が無いってどういうことよ」

      続く声は母の声だ。異常?どうかしてる?何のことだろう。そんなことより早くここから出して。私は大丈夫だよ、何処もおかしくないよ。

      「あれは危ない、将来とんでもない怪物になるかもしれん。そうなる前に排除しなければならない」


      emoji『リンク:雫/過去四』

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