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    • 2015/8/27 3:21
    • 世にも奇妙な恋物語⑫
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    • 図書委員になって最初の夏休みがやってきた。
      夏休み中は図書室も閉まっているから、図書委員の仕事もなくなる。俺は高校最初の夏休みを満喫していた。
      宿題は7月中にほぼ終わらせ、予備校の夏期講習に参加して高校とはレベルの違う授業を受けていた。来るべき大学受験の為に。
      夏期講習の最終日、その日は予備校の近くで花火大会が行われるらしく、夕方には浴衣姿の人々が土手のほうに向かって歩いていた。家族連れやカップル、地元の若者たちなどが楽しそうな顔をしているのを見ると少し羨ましくなった。
      いつもならすぐ電車に乗って帰るのだが、その日は夏期講習の最終日であり、夏休みも終わりに差し掛かっていたせいか花火大会を見物したくなり、公衆電話から自宅に花火大会を見物するから遅くなると連絡した。

      7時くらいから花火が始まり、綺麗な花火がどんどん打ち上げられていく。予想以上の大きな音が耳の奥まで響いている。俺は夜空のショーを満喫していた。ラムネをラッパ飲みしながら花火を見てると後ろから肩を叩かれた。振りかえるとそこには浴衣姿の女が立っていた。顔に見覚えがある。
      「佐村も花火を見に来てたんだ。ひとり?」
      そこに立っていた女=瀬山里美はリンゴ飴を持ちながら話しかけてきた。
      「ひとりだよ。予備校の帰りに寄ったんだよ」
      「予備校なんて行ってたんだ。意外だわ」
      「俺は馬鹿だから予備校行かなきゃついていけないんだよ」
      「佐村は勉強出来るじゃん」
      「君はひとりか?ナンパでもされに来たのか?」
      「ナンパならウザいくらいされたよ」
      「理想が高いと売れ残るぞ」
      「1人で来た訳じゃないよ。友達と来たけど、あっちは彼氏も来たから何となく一緒にいるのやになってわざとはぐれたの」

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