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    • 2016/1/9 2:44
    • 番外編 イクの独白
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  • "アバター"
    • 目の前でハヌが倒れていく、振り返って血を吐きながら。

      俺は...シンを、狙わなかった。

      誕生から見ていた。
      先の巫女が死んだ時産着にくるまれてハヌはいた。

      そんなに小さな生き物をみたのは初めてだった
      小さくて頼りなくて触れると壊れてしまいそうで
      それでもずっとみていたい。
      そんな生き物だったんだぜ お前は。

      「この子の監視にイクを」おやじはそう言った。
      「その時にはこの子を止めねばならぬ」大巫女はそう言った。

      なぁ ハヌ。知ってたか?
      お前の名前は「天」っていう意味だけど、
      お前はヒトじゃないから、青龍の為に生きて
      青龍のために死ね、そういう呪詛が込められてたんだ。

      青龍から巫女を、いや、「巫女に継承された知識」を
      外にだしてはならない。
      どんなことをしても。

      そのために、俺は側にいたんだよ。
      ずっとね。

      なぁ ハヌ 気が付いてたか?
      お前が読んでいた文字、俺は読めたんだぜ。
      お前が何を恐れてたのか、知ってたんだ。

      けどなぁ、シンの方が上手だったな。
      巫女の予言通り「ハヌは火をつれてきた」

      そしてな、ハヌ。
      俺にも、予言はあったんだよ。

      「青龍の巫女を弑するモノ」それが、俺なんだよ。

      お前を手にかける事のないように
      どれほど願ってきたことか。

      でもな、ハヌ。
      俺はお前を狙って矢を射た、迷わなかった。

      けどな、ハヌ。
      シンは....矢をかわそうとして、お前の陰に入ったんだ。

      それをお前が知ることなく
      逝ってくれてよかったと、思うよ。

      お前は俺の、妹だからな。

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