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- 2015/8/1 15:12
- 番外編 シンの事情 その3
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- 新月の夜、海岸沿いに潜入を試みてるが、どうにも具合が悪い。
こんな真夜中にどうしてこんなところに人がいるんだ?
しかも なかなか動く気配がない。
動くに動けずじっと様子をうかがっていると、
なんと、この暗さで、オレがみえるらしい!
「ココでなにをしている」
震えてる割にやけにエラそうな、しかし幼さの残る声だ。
何と応えようか....ええいままよ。こういう時はコレに限る
「ツマ問いに」(オヤジ直伝、夜の訪問はコレで完璧☆)
「巫女にツマ問いとは気でもふれたか」
この返しをきいて、一気に頭に血が上った。
え?なに?この子 巫女なの? これが??
ちょっと待て、冷静になれオレ!
次の返答次第で、朱雀の命運が分かれる。
というか、オレの命がヤバイ!!
オヤジはなんといってたっけ?
村娘はなんといってたっけ?
巫女さまは忌子...龍神の子....
妊婦の巫女を見た....父親不明の子...
子なんか産んだから力をなくした....
導き出される答えはコレしかない。
「巫女のツマの正体は絶対秘密」
冷静に結論をだすと、あとは文字通り、赤子の手をひねるより簡単だった。
人から見らることも触れられることもなかった巫女は
世間知らずの、ただの子供だった。
新月ごとにあって話を聞くたびに、その並外れた知識と技量に驚いた。
飢饉にそなえて、2.3年分の食糧備蓄があること
兵役よりも農耕、漁業に力をいれること、
天候をあやつるのではなく、星の運行でその時期をしること
山宮にいる大巫女のおもな役目は「コヨミ」をきめること
それはしくみを知ってさえいれば誰にでもわかることだと。
最後にあった時、巫女は近々「太陽が隠れる」と言った。
かわいい おろかなオレの巫女さま。
望み通り、オレがあなたを解放してさしあげますよ。
窮屈な青竜をでて、朱雀で人として、その知識を用いてください。
- 新月の夜、海岸沿いに潜入を試みてるが、どうにも具合が悪い。