うさみんさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2015/8/1 14:29
- 番外編 シンの事情 その2
-
- コメント(0)
- 閲覧(6)
-
-
- さすがにオヤジさまは腹黒かった。
なにが「青竜には刃向わず」だ。
ちゃっかり青竜への地図や、あらかたの見取り図ができてるじゃないか。
むろん、他の2部族、近隣部族もおなじに用意できている。
やるきなら、いつでも侵略できる状態だったわけだ。
念には念を。ことを起こすには用意周到に「行動の100倍準備せよ」
それがオヤジさまの口癖だった。
実際赴いてみると、青竜は天然の要塞な上、
部族が2つに分かれていて、一網打尽、というわけにはいかない。
肝心の巫女さまも山社と竜宮に分かれていて、
どっちがホンモノ?なのか部外者どころか村人にもわからないようだ。
巫女をみたことある人間がいないことに驚いた。
ねんごろになった山村の娘は村長の息子が婚礼をあげると
羨ましそうに言った。
自分も早く婚礼をあげて一緒に暮らしたいとねだるが
冗談じゃない。
話をつなげてみると、山村の跡取りが海村からツマを迎える
祝いの宴が次の新月の晩にひらかれるらしい。
ということは、その日は海村は人が少なくはないか?
夜間人があるいていても、祝いの夜なら見とがめられる確率も低かろう。
いまいち、海村の地図があいまいなのだ。
この機会をのがしてはいけないと思った。
- さすがにオヤジさまは腹黒かった。