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    • 2014/1/1 0:55
    • 再会と別れ(2)
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    • 最初に姉に会うためにパリへ向かったのは12月3日・・・当初、1週間の予定だったパリ滞在を10日間に変更。
      マイアが姉の様子があまり良くないと何度も連絡してきたからだった。
      私がシャルル・ド・ゴールの空港に到着した時は外がはっきりとは見えないほど霧が濃く、やや暖かだったのに、到着して3日後の夜から氷点下まで冷え込むようになり、明らかに姉の加減は良くないように見えた。


      クリスマス間近の欧州は、至る所クリスマスデコレーションやイルミネーションが一杯で華やかだった。
      しかし、姉は相変わらず現地での仕事(研究)を続けており、そんな世間とは無縁の生活をしていた。
      下宿の部屋も生活感がなく、ただ病人のそれとわかる薬の山だけが目につく部屋だった。
      それでも私と再会できたこと、色々な伝言を持っておとづれたことを本当に喜んでくれていて、できるだけ時間を作って、普段は気を遣いもしない食事の時間をできるだけ多くとってくれていた。
      せっかくだから、クリスマスの買い物をして帰るといいよ、と言って、私が姉の状態を訊くためにメールのやりとりをしていたマイアを紹介してくれた。
      マイアは快くつきあってくれ、そのおかげで最初の数日間ですっかり打ち解けることができた。
      上手く話せないフランス語を気にすることなく、毎日の買い物をしたり、姉の様子を聞いて状況を把握したりすることもできた。

      そんな日を過ごしたおかげで、最初のパリ滞在から帰ってきて一週間もたたないうちに、姉が倒れたと連絡があった時、宿泊場所の心配などしないまま、マイアの言う通り、ただパリに行くことだけを考えることができた。


      パリに再度私が到着した時、姉は既にこの世のすべてから解放されていた。


      私は今日まで、空虚な気持ちになるばかりで、号泣することもなく、どこか妙に冷静でいる。
      小姐は私にとって本当の意味で姉と言える存在で、一番の親友とも言える存在だった。
      それを完全に失ってしまったのだということを本当に理解できる日が来るのだろうか、と疑問に思っているから冷静なのかもしれない。
      いや、永遠に理解したくないと思っているからかもしれない。
      それでも緩やかに・・・緩やかに・・・いつかは理解していかなければならないのかな・・・。
      その時、私は一体どうすれば良いのだろうか。

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