十六夜 杏夜さんとモバ友になろう！
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい！
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- 2023/8/13 9:36
- 昔培ったワザ
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- コーデ日記 について:
- どうですか？
わたしのﾒｲｸ技術も捨てたものではないでしょう？
ﾁﾗｯと目をやると私の上司、ﾒｲﾄﾞ長のｱﾝさまは何やらぷるぷると肩を震わせていた
ｱﾝさま？
…るぃ
？
るい？
ず…ぃ…ずるい！
がしっ！
ちょっと心配になって、俯いたｱﾝさまに顔を近づけた
その瞬間、いきなり肩を鷲掴みにされた
いたい…めちゃくちゃ痛い
爪、食い込んでる…なんなら爪刺さってる
あの、ｱﾝさま…痛いんﾃﾞｽが～
ごろﾁｬﾝ！
訴えはｶﾞﾝ無視で凄い勢いで顔を上げ、わたしを真っ向から見つめるｱﾝさま
ﾔﾊﾞい、瞳が赤い…目もぐるぐるしてる…これ、完全に(P)っちゃってるやつ
ごろﾁｬﾝ！
は、はい…
噛ませてっ！
ヤです！
脊椎反射で拒否した
美女って言ったら吸血鬼でしょ!?
そして今ここには美女と吸血鬼がﾊﾞｯﾁﾘ揃ってる！そしたら次にやることは…
だから、ヤですっ！
相変わらず肩の爪は痛い(泣)
いや、むしろさっきより強いくらい。
押し倒そうとする力が更に強くなる…あ、これ…無理かも(泣)
うふふ…ゆ～こときかない悪いこには～(ぐぐっ…)
うぅ…(もう…むり…)
実力行使よ～♪大丈夫、痛くしないから～(ﾊｧｧ…)
あぁ…ｱﾝさまの剥き出しの牙が、うなじに…
私は思わず目をそらした
ごしゃっ！
ｳｯ…(どさり)
何か重いもので殴り付けるような音とｱﾝさまのうめき声
気絶(？)したｱﾝさまがｸﾞｯﾀﾘと私の上に覆い被さってきた
大丈夫かしら？ごろﾁｬﾝ…
助かりました、ﾌｨｰﾘｱさん
脱力したｱﾝさまの背後に立つﾌｨｰﾘｱさんに目だけて礼を伝えた
よいしょ…
私の上に覆い被さったｱﾝさまを軽々担ぎ上げるﾌｨｰﾘｱさん
ﾌｨｰﾘｱ=ｳﾞｨｱｰﾁｪ…
ｱﾝさまの唯一の従者でありその血を分け与えられた従属種吸血鬼
あんまり…
ｱﾝ様を誘惑しないでね？ごろﾁｬﾝ？
目がこわかった…
誘惑…釈然としないものを感じたものの圧に圧されてｺｸｺｸと頷く
さぁ…ｱﾝ様…
ｶﾌﾟｯ…ﾁｭｰなら、お部屋でわたしとたくさんしましょうねぇ…うふふっ
あからさまにﾔﾊﾞい笑顔を浮かべてﾌｨｰﾘｱさんは担いだｱﾝさまと一緒にｱﾝさまの私室がある塔の階段を登り階上へ消えていった…
…
もう…
ｱﾝさまの前でお化粧するのは
やめよう
心の底からそう思った
おわり -
