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    • 2012/11/15 23:49
    • 心変わり 8ページ目
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    • 俺はテレビを消して、ソファに腰掛けた。

      ソファにもほこりが溜まっていたのか、はっきり目にうつるほどの糸屑のようなほこりを巻き上げた。

      とたんに部屋にいる気が失せた。

      俺はバスルームのほうへ向かった。トイレにいる間に、多少はほこりが落ちてくれると、多少は居心地がよくなるはずだ。

      部屋を出た廊下の、すぐ左にはもうバスルームの扉があり、中を開けると、どことなくしっとりとした空気が満ちている気がした。

      中に入ったはいいが、もともと用を足しに来たわけではないため、暇潰しに色々見ることにした。

      どうやら、トイレと風呂が兼用になっているようで、見た限り、浴槽ではくつろげそうもない。

      軽く水垢がついているあたり、浴槽自体はあまり真剣に掃除をしていないのだろう。そのわりには頻繁に入るのか、まだ軽く濡れている。今朝も入ったのだろう。

      …暇潰しとはいえ、こんなに他人の家の浴槽をしっかり見る俺は、たいした変態だな。

      ふと頭をあげて、今度は壁を見た。

      不意に、目があった。

      俺と。

      鏡がある。まぁ当然だろうが、なぜか俺は少しびっくりしてしまった。

      なんだかな。うつっているのは俺なのに、だいぶん俺じゃない気がする。

      痩せて頬もこけて、その上に髭が装飾のようにぼうぼう生えて、ついでに疲れてしわまでついて。

      これでもまだ年齢的には若いのに、もう40歳ほどに見える。

      気づいてみると、驚くほど腕は細くて軽いし、髪の毛だってもう茶色がかかっている。

      腕を振ってみると、なんだか関節から先に軽い金属製の棒が生えていて、それを振っている感覚だ。

      相変わらず気持ち悪い。これが俺の体か。

      鏡を見ても、まるで自分でもなく、人間でもない、グロテスクな虫か何かを見ているような目で、鏡を見る自分と、同じように俺を見返す鏡の中の自分がいた。

      じっと見ていると、また劣等感を感じはじめた。最近の俺の悪い癖だろうか。

      ー自分にも馬鹿にされている気分だー








      さて、かなり時間が空いてしまった。

      続く…

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