狂骨さんとモバ友になろう!
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- 2018/4/26 2:36
- 取り憑くもの③
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- 帰宅してゆきさんは迷った。祖父に相談して祓う、となれば大事だ。成功しても失敗しても、親友の家でお祓いしたことは周知の事実となる。都会ではない片田舎。一度そんな噂になれば容易に消えない。自分との友情にも影響しかねない。
ではやはり自分で何とかしなければならないのだろうか。だとしたら今の自分に何ができるのか。
上の空で食事をして、バスタブに浸かりながら中学生のゆきさんは悩んだ。
祖父のお祓いは目の当たりにしたことがある。それに使う日本酒だの米だのの運搬を手伝った経験があった。
それを自分なりに真似してみてはどうか。
でも怖い。自分に祖父のような霊を祓う力はない。方法を真似たところで霊の怒りを買ったらどうなるか。事態が悪化する可能性もあろう。
大いに迷った。
が、どうやらゆきさんは若い頃からくよくよしないタイプのようだ。こんなに悩むなら、もっとはっきり親友のお兄さんに正面から会ってみよう、もっと何かわかるかも知れない。そう考えた。真っ向勝負である。
つづく。
- 帰宅してゆきさんは迷った。祖父に相談して祓う、となれば大事だ。成功しても失敗しても、親友の家でお祓いしたことは周知の事実となる。都会ではない片田舎。一度そんな噂になれば容易に消えない。自分との友情にも影響しかねない。