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    • 2016/11/17 7:09
    • 取り憑くもの②
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    • 女友達とはかなり親しかった。小学生からの友達で、何度かお互いの家に泊まったこともある。
      けれど、ゆきさんはお祖父さんの言い付けに従い、自分が時折見かけるこの世ならざる何かの話はその子を含めて家族以外の誰にも話していない。
      ゆきさんは迷った。友達のお兄さんに何かがくっついて歩いている。何か良くはないモノだ。
      が、しかし当時中学だった彼女は、自らそれらをどうにかする方法をまだ知らない。ただ見えてしまうだけなのだ。それを仮に伝えても、友達は信じないだろうし、信じても何もできないのだ。
      そう言えば、あゆみさんも似たような体験談をしてくれた。見えるタイプの方は、だいたい似た体験談があるのだろう。話したところで信じてもらえないし、酷い場合はイジメの対象にもなり兼ねない。
      心中迷いながらも、ゆきさんはお兄さんを見送るしかなかった。
      が、少し水を向けてみたと言う。
      「お兄さん、何だか暗い顔つきだったね。何かあったのかな?」
      女友達、仮にリナちゃんにしよう。リナちゃんはこれまた暗い顔つきで頷いた。
      「以前は明るくて一緒に遊んでくれるお兄ちゃんだったのに、最近ぼんやりしてて、話もしないの。受験かなあ……」
      聞いてみると、お兄さんは昨年大学前を受験し、失敗、今は浪人生だそうだ。
      帰り道にひとくさりリナちゃんのグチを聞いてあげながら、その日は別れてそれぞれの家に帰宅した。

      つづく

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