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- 2011/3/24 22:09
- 夢
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- ここに1人の男の夢を語るものがいる
名はアンチョビ
ある日、アンチョビは旅に出ることにした
家にいては自分の夢を叶えることができないと思ったからだ
アンチョビは途方もなく歩いていた、しかし、心のどこかには希望に満ちあふれているような、そんな顔をしていた
ここは家から遥か遠くの森
自分の有り金全てを使い果たしここまでやってきた
今日はここいらで寝ることにした
しかし、ここはもはや漆黒の森
安心して寝れるだろうか、そんな不安が頭をよぎる
なかなか寝付けないアンチョビは夢のことを考えていた
すると心の不安が消え去り安らかに眠ることができた
翌朝、本格的に夢を叶えるため森を歩き回る
時々、家から持ってきたペットボトルの中の液体を木にかけては歩いた
なにかの目印なのだろうか
たしかに森で迷うことは死を意味する
こうしてペットボトルがなくなるとアンチョビはもとの道を戻って寝泊まりするところへ戻った
アンチョビは本当に夢を叶えるつもりがあるのか
今日一日歩いていただけだ
森は夜の顔を出し始めた
アンチョビはテントを張り眠りについた
その顔はまるで明日の遠足が楽しみすぎて寝れない小学生のようだ
午前1時、急にアンチョビが起き出した
夜だというのに昼間歩いた道へ歩きだした
1時間ぐらい歩くとアンチョビは立ち止まった、目をキラキラさせて
そこには黒く輝くものがいた
それは伝説のヘラクレスオオカブトだ
そう、アンチョビは根っからのクワガタ好きなのだ
若干42歳の鬼才、クワガタ収集のギネス記録をもつアンチョビ
妻も子供いたが最後までクワガタ収集をわかってはくれなかった
これでは夢が叶えらないと思い家出を決意した
そして今その夢が叶う目前にいる
23歳のときに思い始めたヘラクレスオオカブトの捕獲
ついに叶う、ついに叶う
そう思ったとき!
ヘラクレスオオカブトが逃げた…
もう夢が叶わないのかと思った
しかしまだアンチョビの人生はまだまだだ
だから諦めずまたヘラクレスオオカブトを探す決意をした
今は明け方、その立ちのぼる朝日を見上げまた一歩歩きだした
世界のどこかにまつヘラクレスを探すために
終
- ここに1人の男の夢を語るものがいる