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- 2018/7/29 2:06
- ちょっとの幸福をもたらす素敵な一本
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映画レビュー[24]
* * *【タイトル】『赤い風船』(原題: Le Ballon Rouge)【監督】アルベール・ラモリス【出演】パスカル・ラモリス, ジョルジュ・セリエ, ウラディーミル・ポポフ 他【製作国】フランス【製作年】1956年【時間】35分【評価】(5/5)
これは、風船と少年の友情物語だ。赤い風船が少年の後をフワフワと付いていったり、フワフワ浮かぶ風船に少年が「降りてこい」と言うと、ゆっくりと少年の元に下降していったり、時には風船と少年が隠れんぼをし合ってお互いをからかってみせたり…と風船と少年の関係が何とも微笑ましいまた、まるで本当に命を吹き込まれたかのようにフワフワと自在に動く風船に対して、こんなにも愛おしく思えたのは初めてかも知れない今から62年前に作られたとは到底思えないこの映画は35分の短編映画だが、鑑賞後、心の中には不思議とちょっとの幸福感が、それこそ風船のようにフワフワと漂っていた2014年にエンターテイメント・ウィークリー誌が「子どもが13才になるまでに見せておくべき映画55本(The 55 Essential Movies Your Child Must See (Before Turning 13))」というランキングを発表し、第9位にこの『赤い風船(英題: THE RED BALLOON)』は選出されている。私が13才までにこの映画を観る事は残念ながら出来なかったたしかにもっと早くに、それこそ13才までにこの映画を観る事が出来ていたならそれに超した事はないだろうだが、今こうしてこの映画を観た後なら、そんな事はどうでもいいんだと思える何故なら、自分がこの世に生きてる間にこの映画にめぐり逢えた事が何よりの幸福なのだから…。この世には素敵な映画が数え切れない程たくさんある。しかし、自分が本当に心の底から素敵だと思える映画を生きている間にぜんぶ観られるとはかぎらない。だからこそ、私は心の底からこう思う。(生きている間にこの映画に出逢えて本当に良かった…)と。
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