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    • 2011/11/30 20:46
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    • 8月15日の午後12時半くらいのこと
      天気が良い
      病気になりそうなほど眩しい日差しの中
      することも無いから君と 駄弁 (だべ)っていた
      「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
      君はふてぶてしくつぶやいた
      あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
      飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
      バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ
      血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
      嘘みたいな 陽炎 (かげろう)が「嘘じゃないぞ」って 嗤 (わら)ってる
      夏の水色、かき回すような蝉の 音 (ね)に全て 眩 (くら)んだ
      目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
      今は何時?
      8月14日の午前12時過ぎ位を指す
      やけに 煩 (うるさ)い蝉の声覚えていた
      でもさぁ、少し不思議だな。
      同じ公園で昨日見た夢を思い出した
      「もう今日は帰ろうか」道に抜けた時
      周りの人は皆上を見上げ口を開けていた
      落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる
      劈 (つんざ)く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り
      ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」って嗤ってる
      眩む視界に君の横顔、笑っているような気がした
      何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る。
      繰り返して何十年。もうとっくに気が付いていたろ。
      こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ。
      繰り返した夏の日の向こう。
      バッと押しのけ飛び込んだ、瞬間トラックにぶち当たる
      血飛沫の色、君の瞳と軋む体に乱反射して
      文句ありげな陽炎に「ざまぁみろよ」って笑ったら
      実によく在る夏の日のこと。
      そんな何かがここで終わった。
      目を覚ました8月14日のベッドの上
      少女はただ
      「またダメだったよ」と一人猫を抱きかかえてた

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