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- 2011/11/9 0:16
- 知ってます?(信号)後編{前編から見てね}
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- 中は、意外と広く感じた10畳位は、あっただろうか?
そこには、3つのスイッチがありそれぞれ青、赤、黄の色が付いていた…。
ガラス張りで外が見えソファーもあり環境こそいいが、不思議と食欲、睡眠欲、性欲は、まったく感じなかった…。
そのソファーに座り1人の30代後半位の女性がひたすら3つのスイッチを押していた…。
私に気付いた女性は、私を神様でも見るかの様な眼差しで涙を流しはじめこう語った…。
『遂にこの日が来たのですね、私も、貴方と同じ様にここえやって来ました、ここへ来て約20年になります。ここでは、この3つのスイッチで(信号)の操作だけをひたすらするだけです。決して休むことは、出来ません!眠くもならないし、お腹もすきません!ただひたすらスイッチを押すだけです。唯一の休憩は、停電の時だけです!…。』
そう語ると女性は、ふっと消えてしまったのです…。
何が起こったのかわからず、立ちすくんでいると、外では、事故が次々と起こり始め、その時ようやく自分がやらなければならない事に気付きました…。
それからです私の(信号)人生がはじまったのは…。
最初は、マジメにやっていましたが、飽きはじめると、妙に急いでいるやつや、気に食わないやつがいると赤に変えたりイタズラをやったりしていました…。
毎日毎日そんな日がひたすら続き、かれこれ30年位たっただろうか…。
そんなある日、私が、ここえ来た時の様に1人の中年の男がやって来た。
私は、嬉しくて嬉しくてただひたすらに嬉しくて、その男に抱きついた…。
すると、次の瞬間私は、車の中にいて、あの(信号)の下を通り過ぎていた…。
前にあの女性が言っていたのだが、外の世界に戻ると(信号)の中の記憶は、完全に消え、外の時間は、一秒も経っていないと語っていたのだが、なぜだか私は、記憶が残っていたのだ…………。
皆さん、運転をする際は、(信号)の青から黄色にかわる瞬間には、くれぐれも注意して下さい。
興味があるかたは、ぜひお試しあれ…。
- 中は、意外と広く感じた10畳位は、あっただろうか?