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    • 2014/6/2 13:41
    • 怪談話24話(怖いよレベル30)
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    • 高校生の時、学校には文化部の部室だけがあつまる2階建ての建物があった。
      夏休みに部室で文化祭に向けての練習をしていたら、誰かが階段を上がって廊下を歩いてくる足音がした。建物は木造で、かなり静かにあるいても足音がする、普通に歩いてもドスンドスンいう老朽校舎w。
      足音は、開け放たれたウチの部室(2階の一番奥)のところで止まった。
      練習に遅刻していた部員がいたので、入りづらいのだろうと、部長さんが入ってくるように声をかけた。が、誰も入ってこない。
      ドアの一番近くにいた部員が廊下を覗いたが、「誰もいませんよ?」
      あれ?離れて行く足音も、他の部室のドアが開く音もしなかったのにおかしいね、なんていいながら、練習再開した。

      翌日もその翌日も、足音はやってきた。階段を上がってきて、廊下を歩いてきて、ウチの部室のドア横でピッタリ止まる。覗くと誰もいない。どんなに静かにあるいてもギイギイ音はする廊下なのに、離れていく音は誰も聞いていない。夏休み中で、他の部室には鍵がかかっていて、活動していない。

      4日目。私は今日こそ正体を確かめてやろうと、ドアのすぐ横に陣取った。
      部活練習が始まってしばらくすると、足音がやってきた。
      もう、みんな恐怖に怯えた顔してた。
      足音がドア横に止まるなり、私は廊下に走り出た。
      「誰かいた?」
      みんなの目線に、私は誰もいないね、と答えた。
      本当のことなど言えなかった。

      幅20センチくらい、身長3メートルくらいの、薄っぺら~い真っ白な女が、ゆらゆらしながら立っていたなんて。

      かねてからその文化部校舎には「出る」という噂はあったが、あんな妖怪みたいな霊を見たのは、後にも先にも初めてだった。

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