日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2011/6/5 22:52
- ぺそのミステリーでホラー(^o^9)最終章
-
- コメント(0)
- 閲覧(7)
-
-
- 第二部からの続きだよ。
夜の10時
、ぺその部屋を訪れたしゃちぼん君だったが、予想に反してぺそ
の部屋はきれいに片付けられていた。しいて言えばパソコン
やらオーディオ
やら、カラオケ
でも歌うのかマイク
などが、いつでも使えるようにということなのか、電源
が入ったまんまになっているのが気になる程度で、ごくごく一般的な生活を送っているようである。めずらしそうに部屋を眺めるしゃちぼんにぺそ
は、『今日はぼくは先に寝かせてもらうよ。でも君の知りたいことは今晩だいたいはわかると思うから。それとくどいようだけど24時
を過ぎたら何が起きても物音をててずにじっとしておいてくれたまえよ。』というが早いか、ぺそ
はよぽど疲れていたのか直に寝息をたてはじめていた。
しゃちぼんは部屋の電気
を消して、その時を待つことにしたのだった。
そして24時をまわったころ、それは聞こえてきたのである。
『ぺそ~
どこにいるの~起きてるんでしょう
』しゃちぼんは驚いて部屋中を見回すが人の気配はない。『お話ししよう。
おきてるんでしょう~
』『どこに隠れてるのかしら、切るよ~耳じゃないからね~
』しゃちぼんは不意をつかれたこともありパニック状態に陥っていた。声を出さないように口を塞ぐのが精いっぱいの状態だったのだ。そしてあまりのことにしゃちぼんはそのまま気を失ってしまっていた。
どのくらい時間がたったのだろう。しゃちぼんが正気を取り戻した頃、朝
を告げる小鳥
のさえずりが聞こえていた。恐ろしい夜
が過ぎたことを知り何も知らずに寝息を立てているぺそ
のほうをにらみながら、しゃちぼんはめざにゅーでも見ようとテレビ
の電源を入れカーテンを開いた。・・・が、そこにはあるはずの朝日
のかわりに闇
があった。そう、夜はまだ明けていなかったのだ。
テレビ
の映像がゆっくりと浮かび上がる。そこには裂けた口から真っ赤な舌をのぞかせ髪振り乱したまさしく夜叉とでもいうべき女性の姿が映し出されていた。しゃちぼんは思わず叫んでしまっていた。
『そこにいたのね
』 しゃちぼんは意識が遠のいていく自分にあがらえず、再び眠りへと落ちていったのだった。
- 第二部からの続きだよ。