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    • 2008/10/23 9:53
    • 復帰のようなもので(ry
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       少女は娘に言いました。
       
       空が同じであった日は一度もないと。
       
       少女は笑いながら言いました。
       
       偶然迷い込んだ森の中で小鳥の合唱祭があったことを。
       
       少女は声を上げて言いました。
       
       自分が食べ過ぎるのはお母さんの料理が美味しすぎるからだ、と。だから太ったら責任をとってもらうとも。
       
       そして少女は誓いました。
       
       ――『また、明日』と。
       
       
       
       あの誓いからどの位過ぎただろうか……。
       
       
       
       目を覚ましても同じ色の空。でも娘は外に出ることはなくなり、天井をぼんやりと眺めているだけ。
       
       小鳥が奏でるであろう鈴のような歌も、風と羽を奪った檻の中で、声が枯れ果て朽ちていった。
       
       そして代わり映えのない豪華な料理、母を知らない娘にとって、少女のような声を上げれば、知らない誰かの首が飛ぶ。
       
       当初はただ泣き果てた。泣いて泣いて、泣きじゃくった。
       
       でも、いつか涙も枯れ果てた。
       
       でも、それがいつかが思い出せない。
       
       見上げたシャンデリアの火が一つ消えてたから?
       
       同じ境遇に見えたカナリアが餌を食べなくなってから?
       
       いらない、とさげた食事のあと、誰かの悲鳴を廊下で聞いてから?
       
       わからない。
       きっと永遠に……。
       
       ただすがりついて泣いていた『鏡』の前での娘は、容姿は咲いていても、心は枯れていた。
       
       『鏡』にすがりついていたのはそこに『誰か』がいたから、娘よりも悲しい姿をした『誰か』が。
       
       『誰か』に、酷く同情した娘は、自分ではなく、その『誰か』のために泣いた。
       
       
       自分のためには泣けない。
       
       きっと自分には叫ぶ権利などない。
       
       
       だから、だから自分よりも哀れな、この『誰か』のために泣こうと。
       
       でも『鏡』は、その日から今まで娘以外の姿を映したことなど一度もなかった……。
       
       
       
       
       
       
       復帰的な第四弾。
       
       最近睡眠不足……。ラーメン分の不足が原因か……。
       
       あと、日記コメありがとうでしたemoji
       
       今日も自分は元気ですemoji
       
       

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