さくら☆さんの日記

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- 2011/7/14 22:25
- 奇妙な話
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- 7日の早朝、緊急入院した母
  
  その日は病状も悪く
  バタバタしていて夕方から落ち着き私は帰宅
  
  その夜から
  事件は起こった
  
  真夜中に姉の元に
  届いた一通のメール
  
  『すぐきて
  　殺される　助けて』
  
  看護師を呼びな
  と言ってもだめで
  仕舞いには電話が...
  
  『親の言うことが
  　聞けないのか！！
  　親不孝者！！！！！』
  
  と怒鳴られてしまった
  
  姉はただ事ではないと
  思い病院へ向かった
  
  半狂乱に騒いだから
  容態は更に悪くなってしまった
  
  翌日の夜も同じ様な
  事の繰り返し
  
  あんな気丈な母が
  どうしたのだろう...
  
  ついに三日目には昼間にも
  
  『殺される　助けて』
  
  とSOSメールが私達姉妹だけに留まらず
  母の友人にまで手当たり次第にメールが送られ
  そのたびに皆母の所へ
  
  さらに行動はエスカレートし
  点滴や導尿を勝手に抜いて
  病院を二度も脱走した
  
  ほぼ寝たきりのはずなのに
  なぜ歩けたのか
  不思議なほどだった
  
  その動力となったもの
  
  それは恐怖だった
  
  夜になると母は
  誰かが殺しにくる!!
  と毎晩いっていた
  
  黒い霧がかかり
  お経が流れ誰かがやってくる
  薬を飲まされ
  上の階へ連れていかれ
  戻ってこない...と
  
  幻覚、幻聴、徘徊、見識障害...
  
  いよいよ認知症になってしまったのだろうか...
  
  認めたくない事実と
  容赦ない現実
  
  その狭間で
  悩みながらまた一日が
  過ぎていった
  
  いい加減疲れてきた頃
  母が大部屋へ移りたいと言い出し、半ば強制的に勝手に部屋を移動していた
  
  また...
  とため息をひとつ
  吐き出した
  
  するとどうした事だろう
  
  今までの幻覚、幻聴が
  嘘のように全てなくなり正気を取り戻したのだ
  
  怖い怖いと全身を震わせ食事には毒が含まれている
  寝るとどこかへ連れていかれる
  
  と絶食、そして不眠を
  続けていた母
  
  目を見開いて自分の身に何が起こっているかと
  ひたすら訴えていた母が
  嘘のように
  いつもの母になった
  
  これは悪い夢だったのだろうか
  
  本当に、母の言う通り
  心霊現象だったのだろうか
  
  元々霊感のある人だからありえなくはないもののもう歳が歳だからと
  ボケ扱いをしてしまっていた私
  
  あの時のSOSを信じて
  あげられかなった
  
  今は申し訳ない気持ちでいっぱい
  
  余談、母のいた部屋はもなく重病人しか入らない部屋…
  425号室
  
  死に行こう部屋