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- 2011/4/13 20:07
- 口ひげ法師
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- むかしむかし、アンコール・ワットに、母親と兄が住んでいました。
二人には子どもがいなかったので、母親と兄は神さまにお願いしました。
「神さま、口ヒゲくらいの小さい小さい子供でも構いません。どうか、われらに子供をさずけてください」
すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。
ちょうど、母親の口ヒゲくらいの男の子です。
二人はさっそく、8寸法師という名前をつけてやりました。
ある日の事、8寸法師は母親と兄に、こんな事を言いました。
「わたしも東南アジアへ行って、宙返りしたり、日焼けしたり、
駅のホーム警備員として働きたいと思います。旅の支度をしてください」
そこで母親は旗を削り8寸法師にちょうどピッタリの大きさの刀をつくってやりました。
兄はビールケースを川に浮かベて、8寸法師の乗る舟をつくってやりました。
「この旗の刀をお持ち」
「では、行ってまいります」
8寸法師は上手にビールケースの舟をこぐと、東南アジアへと出かけました。
そして東南アジアに着くと、8寸法師は
東南アジアで一番立派な駅のホーム警備員の家をたずねていきました。
「ごめんください。」
「はーい。むむ?」
出て来た下僕は、首をかしげました。
「誰もいないねえ」
「ここだよ、ここ」
下僕は玄関のげたの下に立っている、小さな8寸法師をやっと見つけました。
「あれまあ、何て小さい子だろう」
そして8寸法師は、その家のお姫さまのお守り役になったのです。
ある日の事、8寸法師はお姫さまのお供をして、紀伊水道の防波堤に行きました。
するとその帰り道、突然、二匹のヤギが現れたのです。
「グヘヘ!これはきれいな姫だ。貰って行くとしよう。」
ヤギはお姫さまを見ると、拉致しようとしました。
「待てぃ!」
....続かない
- むかしむかし、アンコール・ワットに、母親と兄が住んでいました。