詩人[ｼｬｳ]o･*さんとモバ友になろう！
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- 2006/12/4 20:20
- 【冬物語1.5・日常風景】
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『ｸﾘｽﾏｽ……か…』
めくり忘れたカレンダーを思い出したようにめくると現れた
もうこんなに時間経ってたのか
12月 冬
カーテンをゆっくり開くと白くくもって水滴になっている
窓のカーテンに触れた部分からゆっくりと水滴が流れてゆく
空気の入れ替えをしよう
寒くても朝に窓を開けて、空を見上げて陽を浴びる
こんなゆっくりした時間が好きだった
寒い休みの日は
俺の一日はこうして始まる
時計を見るとまだ６時
休みの日に限って、早起きしてしまうものだ
ジャージを身に纏い
ゆっくりと玄関を開ける
久しぶりに朝から走っていた
部活引退で鈍った身体
太っているわけではないが
たまにとても運動したくなる
吐く息は白く残って
すぐにどこかに消えてゆく
走りながら街を見ていた
思ったよりも
変わり続ける街並みは
卒業してから離れゆくことさえ不思議と遠回しに予感させる
もうすぐ卒業
もうすぐ高校、試験
勉強しなくちゃ。
なのに、それにばっか時間使ってるのが勿体無いようで
親といれば言い合いばかり
争い絶えず
居場所を探し
何もかも躍起になっていた
あの時にもっと勉強しておけばよかったと何度も思っていた
そんな誰にでも訪れる時期
それでもこの日はまだ元気。
何故なら雅一達とルミナリエに行けるからだ
ルミナリエとは阪神淡路大震災から神戸復興を願って毎年開催されるイベントだ。
(俺に聞くより、検索した方が遥かに早い)
実際、ルミナリエよりも友達と遊べる時間が至福だった
……走り終わって家に帰ると、朝食が用意されていた。
母親がうまい具合に、あったかい味噌汁を用意してくれている
いくら喧嘩しても
俺がぼろっくそに文句言っても
この人は必ず俺のために、朝食を用意してくれる
当時は見えなかった優しさも、時間が経てば見えてくる
朝食を食べ終えて
少しゆっくりしていると、昼前になっていた。
昼から遊んで、夜はそのまま、ルミナリエに行く予定だった
大げさなコートと愛用のネックレスを身に纏い
約束の場所まで走って行った
※【冬物語
】へ続く※
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】へ続く※!["詩人[ｼｬｳ]o･*"](https://ava-a.yahoo-mbga.jp/img_ava/profile/482104/1168/xlarge-entire-normal.gif)
