野菜生活｡さんとモバ友になろう！
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- 2011/8/16 21:59
- 宮崎あおい
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- 散々散らかした部屋を出て向かう先は十字架のシミだらけでゴキブリの湧く節操の無い壁に囲まれた白い箱
当然そこに行くのは嫌だし抵抗もしたけれどそんな気持ちもどこ吹く風
黒いスニーカーのタンまでどす黒い狂気を纏い 気づいた時にはもう遅い どんな歌い文句も気にならないくらいに
並べられた数字と話をしてみても「既に手の打ちようが無いさ」の一点張り 全てが透明で 情報を積み重ねて判断された人格
イコールに斜めの線を引いたあの時の感覚 それすら初めから無いのに あった様に装う
灯台下暗しなデモクラシーを身に纏い だけどまだ生きていけるよ まだ、行けるんだって
先延ばしにした物事と向かい合い 途方もなく挙動不審な小動物がアスファルトに痰を吐く
この建物はなんだ 慣れ親しんだレンタルビデオ店は移転していて 笑顔で迎え入れようとする爪の長い腕
走ったよ どうしようもないから走って逃げてみたよ 遠くまで見渡せる丘まで来て
息きらしてぶっ倒れて 汗かいて人間の匂いがし始めたTシャツに気分が悪くなって
その時に改めて目的地へ向かうと決心をした そして白い肌に浮かぶ薄い緑の血管を差し出した
何時もと同じく簡単そうに針を刺される
注射をされる側には注射をされる事に対して決定権が無いから銃を置く
注射をする側は鼻歌を混じらせ机の上には不味いコーヒー ほどよく燃えそうなコーヒーが湯気を立たせていて
気づいたら冷めていた
- 散々散らかした部屋を出て向かう先は十字架のシミだらけでゴキブリの湧く節操の無い壁に囲まれた白い箱
