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- 2020/4/17 7:10
- スペイン風邪 強毒化
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- 起源については説が分かれているものの、スペイン風邪は3つの波で世界中に広がっていきました。このうち、1918年に北半球で起こった第2波がもっとも深刻だったため、2018年の秋は「スペイン風邪100周年」にあたります。
ルイスビル大学の進化生物学者であるPaul Ewald氏は、第2波の世界的広がりと毒性の強さは、西部戦線での塹壕戦に起因しているとみています。基本的にウイルスは、宿主が長生きすればするほど、他の人に感染する確率を上げられるため、感染が起こるにつれその毒性は弱くなっていきます。しかし、若い男性が1つの塹壕に何日も何週間も押し込められた西部戦線では「感染が容易」「インフルエンザ以外で人が死ぬ可能性がある」という理由によって、通常時のような自然選択が起こりませんでした。
「いつホストの体が利用できなくなるかわからない」というリスクによってウイルスは「宿主の体の中で急速に増加し周囲に多くを巻き散らさせる」ように変化したとのこと。そして、戦争に生き残った兵士たちは、毒性・感染力が高いウイルスと共に母国に帰りました。1918年の休戦によってアメリカ・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの兵士たちが復員となったことでウイルスは一気に世界中に広まったといいます。
スペイン風邪の死者数を正確に推定するのが難しい理由は、当時、「ウイルス」という概念がまだ新しかったということにあります。スペイン風邪の患者は喉の痛み・発熱・頭痛といった症状を経験し、悪化すると呼吸困難に陥りました。しかし、多くの場合、実際の死因は免疫が落ちて日和見感染症によって肺炎が引き起こされたことにあり、世界中の多くの医師が患者の死因を「細菌による感染症」と見ていたのです。
- 起源については説が分かれているものの、スペイン風邪は3つの波で世界中に広がっていきました。このうち、1918年に北半球で起こった第2波がもっとも深刻だったため、2018年の秋は「スペイン風邪100周年」にあたります。