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- 2018/5/3 13:59
- 松坂
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- メジャー挑戦するというので興味をもってテレビで投球を観たとき、
上体の関節という関節がギシギシと悲鳴を上げていた。投げる肩はもちろん、腕、あばら、腰が悲鳴を上げている。筋肉は切れたりしそうにないのに、関節がばらばらになりそう。更に腰、股関節のあたりが気になった。底堅く磐石にみえるけれども、暗く、黒くなっていた。何が潜んでいるか、気になった。
メジャー挑戦は、本当に松坂にとり良い選択だろうか。野茂のように活躍できるだろうか。
そう問うたとき、松坂の行く末に、暗いトンネルが大きく口を開けて待
っているのが見えた。もう、すぐそこに。
流石に、最初は活躍できる。最初の二年間までは華々しい成績を残すだろう。
でも、三年めから、様子がおかしくなる。成績がどんどん下降し、出場できない時も出てくる。活躍とはほど遠く、苦しみ悩み耐える道を歩まねばならない。そしてトンネルのどん詰まり、最後の2、3年は、全く姿を現さなくなる。果たしてアメリカに居るのだろうか。
この暗く長いトンネルにいる間に挙げる勝ち星を合計しても、最初の二年間の勝ち星を超えることは、到底、できないだろう。もしかしたら多い方の年にも届かない怖れがある。
トンネルの期間は、二桁には乗らないが、9年間ほども続く。
トンネルを出た先は、とても明るい。
これ程の低迷、故障だと思った。悲鳴を上げる関節たちと関わりがあるのかもしれない。
松坂は、実はこれまでのやり方を見直し、全く変えてゆかねばならない時期に来ている。それが偶然メジャー挑戦と重なった。やり方を変えれば、或いは新たな道を拓いてゆけるかもしれない。でも、松坂は、当然、自分の実績あるやり方を信じるだろう。
こうしたことが見えた。
松坂は、渡米後、見た通りになっていった。
だから、日本に帰ってきたとき、漸くトンネルを抜けたのではと思った。
ところが、思うように投げられない。一進一退といった感じで、出場に至らない。
三年経った今年、漸く待望の一勝を挙げた。
指を折って数えてみると、トンネルに入っていたのは、きっかり9年間。姿が消える最後の三年とは、日本に帰ってからのことだったのか。
投げられる松坂を見て、ほっとした。
この先は、予見しない。彼は自分のやり方を変えたのだから。
- メジャー挑戦するというので興味をもってテレビで投球を観たとき、