あおぎりさんとモバ友になろう!
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- 2013/7/25 22:41
- 一昨日の出来事part1
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- 俺の一昨日の出来事です。
ノンフィクションです。
一昨日の出来事 あおぎり そら
暗雲から降り注ぐ雨が電車の窓に当たり短い音を何度もたてる。雨は嫌いだ。服は濡れるし靴がびしょびしょになって足がベタベタするし。俺は座席に座って濡れた靴と靴下を脱いで両足を伸ばしてくつろいでいた。三限の英語のテスト終わり帰宅途中。時間は十六時を回ったところだ。だから電車は空いていて邪魔になることはない。停車駅ごとに開くドアから人はほとんど乗ってこないので快適だ。だけど、その都度むっとした空気が電車内に入ってくるのが少し気分を害する。そうは言っても冷房の効いたこの空間は居心地良い。テスト疲れもあるせいか電車から降りたくなくなってしまった。だが、最寄駅に着いてしまったので仕方なく裸足で靴を履き腰を上げた。外は蒸し暑くてすぐに汗が吹き出してきた。まだ雨が勢いよく降っていて雷も鳴っている。これは早く帰ったほうがいいなと思い、傘をさして急ぎ足で自宅に向かっていたらまたゴロゴロと雷が鳴った……いや雷ではなく、お腹が鳴っていた。昼食を取らずにテスト勉強してたせいだ。行きつけのラーメン屋に寄ろうと考えるが今月は財布の中が寂しい。でも近頃あまり行っていなかったのもあるし、お腹も減っていたので行くことにした。
「いらっしゃいませー、どうぞお好きな席に」
シックな黒を基調とした内装の店内にはお客は誰ひとりいなかった。まあ、十六時半過ぎなので食事の時間ではないからだろう。そのせいか店員もひとりしかいない。見たことのない顔だ。最近入った新入りかもしれない。男性店員は五十代前半ぐらいに見えた。早速その店員にいつものラーメンを頼もうとすると先に話しかけられた。
「あの、タダでラーメン食べます?」
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