+愛+MANA+さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2009/11/18 3:26
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- 僕が歯をくいしばっていると、アガタは僕の目の前まで近づき、顔を覗き込んできた。
「聞いてるか? 俺の力が必要なんだろ?」
僕はアガタの目を見据え、大きな声で「そうだ」と言い放った。
広い天井で、僕の声がわんわんとこだまする。
「そうデカい声出すな。分かったって」
アガタはにやけた顔で、こう続けた。
「じゃあさ、俺に『治療薬』をくれよ。そうしたら協力してやってもいいぜ」
うわ、調合しないと出来ないヤツか……。
僕は相手に遠慮なく、露骨にイヤな顔をして見せた。
「まぁまぁ。お前ほどの力の持ち主なら、大したことないだろ。俺が手に入れるのは、ちょっと大変なんだ。だから頼みたいんだよ」
嘘かホントか、意外に謙虚な面も見せる。
アガタはボトルを手に取り、天窓から入る陽の光に透かすと、満足げにポケットにしまい込んだ。
「よし、お前の力になろう。俺のことはミッチーかミチヒコって呼んでくれ」
いや、それはいいよ……。
僕は当日の待ち合わせ場所と時間を告げ、その場を立ち去ろうとした。すると――
「お前、名前は? 悪い、聞いてなかったわ」
今さら気づいたのかよ……。 僕はため息まじりに、振り返りつつ答えた。
「名波。名波 岳(+愛+MANA+)」
「へー、いい名前だな。じゃあな、当日会おうぜ!」
この男と組んで大丈夫だったのだろうか?
取り消そうか否か迷うスキもなく、アガタはその場から立ち去っていった。
- 僕が歯をくいしばっていると、アガタは僕の目の前まで近づき、顔を覗き込んできた。