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- 2009/11/18 3:24
- 仲間。
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- 「あなたが、僕に協力してくれる方ですよね?」
できるだけ、単刀直入に尋ねた。
そもそも、この立入禁止区域に立ち入っている以上、お互い怪しい立場なのだ。
ならば、まわりくどい言い方をする必要はないはず。
「ええ、そうですね。しかし、協力するかどうかは、あなた次第ということになりますねぇ」
そう言うと、男は胸ポケットから煙草とライターを取り出して火をつけた。
「僕は何を差し上げればいいんですか?」
僕は相手に敬意を払いつつも、できる限りシンプルに質問した。
その方が、この相手は好むだろうと直感したからだ。
「なかなか分かってますねぇ。さすがは、我々のリーダーとなるべきお人だ。私が欲しいもの、それは金です。金は労働の証であり、純粋なエネルギーの一形態です」
男は煙草の火を消し、僕の目の前まで来ると、名を名乗った。
「私はヤマモトと言います。私にはトラップを作成し、敵を陥れる能力があります。あなたが私に300zelくださるならば喜んでご協力しましょう」
金に正直な男の言うことだ、きっと信用しても良いのだろう。
300zelを受け取るなり、ヤマモトは深く頭を下げた。
「私を信用してくださってありがとうございます。この金額に見合うだけの働きをお約束しましょう」
そう言って、僕の手を取り、握手をしてきた。
思ったより、金銭での取引は、気持ちのよいものになりそうだった。
僕はさっそく、工場脱出の。
「この計画は誰にも知られてはならないんです。どうか内密にお願いします」
念を押すと、ヤマモトは当然といった口調で返す。
「秘密保持も、この契約に含まれています。ご心配なく」
思ったよりも律儀な性格なのかもしれない。
僕はそれ以上語るのはやめ、工場内に戻ることにした。
ヤマモトは僕の姿が見えなくなるまで、その場で僕をずっと見送っていた。
「あなたが――」
「俺はアガタ。普段はスギヤマと一緒に活動している。スギヤマから話は聞いている」
僕の言葉をさえぎり、一方的に話し出す。
「で? 脱出計画だったっけ? 俺に協力しろって話だよな?」
正直僕は、カチンとすらきた。
自分の調子を崩されるのはあまり好きではないし、何より失礼じゃないか?
僕は自分の名前すら名乗っていないのに。 僕が歯をくいしばっていると、アガタは僕の目の前まで近づき、顔を覗き込んできた。
「
- 「あなたが、僕に協力してくれる方ですよね?」