あきひさんとモバ友になろう!
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- 2020/2/11 0:55
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- その機械人形は、一般的な家事手伝いロボットだった。
親の代わりに家事も子守りもする、ロボット会社のベストセラー商品。
だから。問題だった……子供を守る為とはいえ、一般流通した商品が『殺人』も犯せるロボットなどと知られれば、どれほどの損害額になるか?
警察にも賄賂で口封じをし、原因を会社内でも、極秘裏に徹底調査した。
プログラム異常無し。ウィルス無し。
状況再現によるチェック……『問題無し』。
そのロボットが、殺人を、犯せた『理由が見つからない』
……当時の者達は見つけられなかったが。
実は、顔認証システムの問題だった。
子供を狙う時の猟奇殺人者の顔は『人間と認識出来ないような顔』だった。
状況再現でも『顔』を再現しなかった。
開発者も調査班も、猟奇殺人者の顔などいちいちプログラムしたりは、しない。
だから。彼女は封じられた。跡形も無く解体してしまえば、証拠は残らないが。原因不明のままでは、何時、違うロボットが
同じ事をしないとも限らない。…かと言って、会社内に厳重に保管しては、証拠があると教えるような物だ。
結果。彼女は、殺人しても不思議のない場所に送られた。…そう、あの施設に…
- その機械人形は、一般的な家事手伝いロボットだった。