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    • 2011/5/24 13:06
    • 花山天皇の出家-訳③
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    • そうして粟田殿が土御門大路へ出る大内裏の上東門から東の方へ帝をお連れ出しになった時に安倍晴明の家の前を通りかかると、仰々しく手を打ち鳴らして
      「帝がご退位なされると思われる異変が天に現れたが、もはや事は決ってしまったように見える。参内してこの事を奏上しなければ。すぐに牛車の支度をせよ」
       と言う晴明の声が聞こえました。その声をお聞きになった帝のお心は、お覚悟の上とは言え、さぞや感慨無量でいらっしゃいました事でしょう。
      「さしあたって式神一人宮中へ参上せよ」
       と晴明が命じますと、人の目には見えぬ何者かが、戸を押し開けて、帝のお後ろ姿を拝見したのでしょうか
      「ただ今ここをお通りになって行かれるようです」
       と答えたそうです。晴明の家は土御門大路北町小路西にありますから、ちょうど帝のお通りになる御道筋であったのです。帝が花山寺に御到着になり、頭髪を剃って出家なされた後に、粟田殿が
      「少しの間退出させて頂き、父の右大臣にも、出家する前のこの姿をもう一度見せ、これこれと事情をお話しして、必ず参上いたします
       と申し上げられました。すると帝はこの時始めて粟田殿に欺かれた事にお気づきになり、
      「私をだましたのだな」
       と御泣きになった事です。何とも気の毒で、ひどく切ない事でございます。
       常日頃から粟田殿は口癖のように
      「もし帝が出家なさいましたら、私も出家申して、お弟子としてお側にお仕え致しましょう」


      emoji『リンク:花山天皇の出家-訳①』
      emoji『リンク:花山天皇の出家-訳②』
      emoji『リンク:花山天皇の出家-訳③』
      emoji『リンク:花山天皇の出家-訳④』

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