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- 2013/7/28 8:31
- 逢魔が時【こっくり奇譚】
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こんにちは。今号のテーマは『こっくりさん』です。
【こっくり奇譚】
召喚してはならないモノ…
「文字盤」
●長野県 松本市の某中学校
長野県に引っ越して来た。
幼なじみのＤ君が住んでいて、娘をＤ君の通っている中学校に通わせることにした。
転校手続きのため、娘を連れてその学校に行った。
校舎は古くて、すべて木造で今にも崩れそうな建物だった。
次の日から娘は通いはじめた。
だんだん学校にも慣れてきたある日、娘が突然こう言った。
「私、夜の二時に学校で友達と待ち合わせしたから」
問い詰めると（こっくりさんをやる）という。
何度も止めるように言ったが、聞き入れないので結局行かせることに。
だが、二時間経っても帰って来ない。
私は心配になって学校に行ってみた。
娘とＤ君とあと二人が机を囲んで、『こっくりさん』をやっていた。
ところが、みんなの様子がいつもと違う。
まるで、みんな幽霊のように、魂を抜かれた表情をしている。
これはヤバイと思った。
私は憑かれているような四人をひっぱたいて止めさせました。
その時の事について娘に訊いても、一切何も言わず、ただ顔を青ざめるだけ。
あとからＤ君に聞いたのだが、『こっくりさん』の文字盤に女の顔が浮かび上がってきて、みんな憑かれたようになったそうだ。
「取り憑く」
■特別寄稿：ロイデンＢさん
高校生の頃、知人が『こっくりさん』でコワイ体験をした。
放課後、教室で友達数人と『こっくりさん』を呼び出したところ、知人の友人の一人に、狐が取り憑いてしまったという。
突然、目が吊り上がった怖ろしい形相に変化した。
手を（く）の字に曲げて、「コン！ コン！」と言いだす。
慌てた仲間は、すぐに『こっくりさん』を止めたが、彼女は戻らない。
電車に無理やり乗せて、伏見稲荷へ御祓いに行ったそうだ。
電車の中でも、彼女は「コン！ コン！」と周りをはばからない。
皆でそれを押さえつけながら、大変な思いをした。
御祓いが済むと、ケロッと元通りになった。
彼女には、それまでの記憶がまったくないという。
