リィさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2016/2/16 9:13
- 親愛なるキミへ。 -エピローグ①-
-
- コメント(0)
- 閲覧(2)
-
-
ママ?ママはいつも小屋の前で
『チャト?チャトぉ?チャトラーン?』
って、ボクの名前を呼んでくれてたね。ボクが小屋に居るって
知ってて、呼んでくれてたんだ。
『1人は淋しいでしょ?お腹、空いてるでしょ?おいで。』
って、あの優しい声で。
ボクは一生懸命に鳴いたよ。そして、一生懸命、ママの後を
付いて行った。ママに触って欲しくて。ママにはボクの声が
聞こえていたの?
パパ?パパは体が大きくて、声も大きくて、最初はちょっと
怖かった。動物に触り慣れていないせいか、ボク達を触る時は
いつもぎこちない触り方だった。でも、優しい温かい手だった。
ボクは嬉しくて、ゴロゴロが止められなかったよ。パパはボクと
同じで、素直じゃないから、ボクみたいにママに叱られない
ように、素直になってね。
お姉ちゃん?ほとんど会う事はなかったけれど、いつも優しく
見守ってくれたね。ボクは知ってるよ?ボクが旅立ったその夜、
お兄ちゃんは夜中にいっぱい泣いてたけど、お姉ちゃんが
“トントン” して『大丈夫だよ』って、言ってあげてたのを。
お兄ちゃん?ボクは妹達と違って素直じゃなかったから、遊び
たくても遊べなかったんだ。でも、いつか、遊べると思ってた。
お兄ちゃんが優しく撫でてくれるのが嬉しかった。また妹達と
遊んであげてね。いつかまた、お兄ちゃんに会ったら、ボクが
旅立ったあとの話を、うんと聞かせてよ。そして、いっぱい
遊んでね。