七鍵守護神さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
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- 2015/4/16 12:28
- 失われた純潔
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- 遼は近付く哲を導くかのようにゆっくりと車に向かって指を指した
哲は頷くと車へと足を運んだ
スモークの貼られた窓からは全く中の様子が分からない
開けてはいけない扉を開く様にゆっくりとドアをスライドさせた
そこには泣きじゃくった子供のような腫れ上がった瞼で社内の天井を見つめて横たわる美由紀の姿があった
哲は服を脱ぎ美由紀を包み込み抱きかかえた
哲:・・・美由紀・・・ゴメン・・・遅くなって・・・ごめんなさい・・・
哲の目からはとめどなく涙が流れ落ち美由紀の顔を濡らした
美由紀:・・・哲・・・く・・・ん・・・?
哲:ああ・・・俺だよ・・・ここにいる・・・
美由紀:来てくれたんだね・・・
哲:ああ・・・遅くなってごめんな・・・
美由紀:・・・ありがとう・・・来てくれないかと思っちゃった・・・
哲:・・・美由紀・・・
美由紀:・・・お家に帰りたいなぁ・・・
哲:ああ・・・送ってくよ・・・帰ろう・・・
哲は美由紀を抱きかかえると壊れ物を扱うように車内から出た
哲:遼・・・後は頼む・・・俺は美由紀を・・・
遼:分かった・・・
隠れていた恵子が駆け寄ってきた
- 遼は近付く哲を導くかのようにゆっくりと車に向かって指を指した