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- 2012/12/30 14:40
- 仏教は唯物論ではない３
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- 仏陀の無常･無我論が、初期に語られたであろう物ほど、大勢批判の為の極端な立場からの提言であることを踏まえないと、
｢仏陀は無霊魂説を説いた｣とか、
｢仏陀は、この世の全てを無常の物として否定したのだから、政治や経済などに無関係だった｣など、
極端な見解を信じることになるのだと思われる。
仏陀は現実に自他を救うことを優先させ、神学･哲学的質問には答えなかったとされるが、
だからといって、
仏教説話に見られる神や悪魔との対話やあの世の様子などを、
教えを理解する為の単なる喩え話とするのは、
仏陀が真のバラモンと呼ばれていた事からも、不自然である。
ﾌﾟﾗﾄﾝが輪廻について語ったエルの物語が、研究者から無視されるのと同じ構図である。
仏陀教団を、バラモンの世界観を基本的には継承した教団として理解するなら、仏教説話はそのまま信じるべきだと思われる。
結論として、無我とは
依他帰性=相対的な物は、自分ではないから持って還れない。
また、因果に基づいてあの世と来世に持ち還るその内容が決まる、という事である。
- 仏陀の無常･無我論が、初期に語られたであろう物ほど、大勢批判の為の極端な立場からの提言であることを踏まえないと、
