オペラハウスさんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2013/5/22 23:53
- 憧れ
-
- コメント(0)
- 閲覧(18)
-
-
正是江南好風景
落花時節又逢君
これは晩年の杜甫が大暦五年の春に長沙で作った詩
『江南にて季亀年と逢う』という題の七言絶句の転結の二句
正に是、江南の好風景、落花の時節、又君に逢う
季亀年は玄宗皇帝(晩年の愛人が楊貴妃)が可愛いがっていた歌姫と云う位だから
云わば杜甫にとっては高嶺の花、憧れの心を抱いていたであろう
しかしこの時は亀年もかなり年になっていたはず
杜甫も五十九で苦難に充ちた長い人生も終わりに近く
長安に帰ろうとしている時に亀年と出逢った
詩人の悲惨な一生は帰りの途中、岳州で息絶えた
死ぬ年の春この詩を詠んだ
若かり頃憧れの想いでを抱いていた亀年に逢い
自身の今の境遇やお互いの歳を思い
万感が胸に迫ったのであろう
詩人の感傷を味わう一方、非常に美しい表現の名句だと思います
私の拙い文章力では杜甫の気持ちを伝えられませんが
経験不足の私にも分かる気がします
想像ですが亀年は歳を重ねてはいたが
当時の魅力の一端を残していたに違いない