「わか!」さんとモバ友になろう!
日記・サークル・友達・楽しみいっぱい!
-
- 2016/6/12 18:21
- ラスト・オーダー
-
- コメント(0)
- 閲覧(57)
-
-
- 家族連れが居なくなる頃、今夜も疲れ顔の彼女が現れた。
PCのログインタイムやメールの送信時刻で勤務管理されちゃう為、早々に退勤するものの宿題を持ち帰る日々が続いてる。
会う約束なんて交わしていないが連続デートの更新中。
隣に座り挨拶だけ済ませると、
「同じモノをください」
一緒に食べたい夕飯を考えていたんだょ…。
「これ読んで意見を聞かせて」
タブレットを差し出され早速指示を頂いた。
新事業があと少しだと知っているけど、
「無理してるね」
「仕事なの!」
「好きでないとやってられないね」
「私を。でしょう?」
ま、図星だけど俺たちはどんな関係だっけ?
「さめてるね」
「そのコーヒーでしょう?」
持参した疲れ顔を私に委ね、少し微笑んでくれた。
気分は晴れたかい…? それは良かった。
「ね?」
意見する文章はカタカナが多くイラ立っていた。 次はなんだい!
「どうした?」
大きなバックから2台目の端末機器を出し、タップ&ドラッグ。
保存画像を見せられた。
「ここに連れてって」
“映画1本の時間で映画のような・・・”
「あ~ここか」
先日、クライアントとの交渉時に見かけたポスターにココロ奪われたそうだ。
「一緒に行きたいの!」
「一緒に生きるの?」
「ん~まぁ~そうねぇ~」
返事にいつものキレが無いぞ、久しぶりのチャンスだ。
少し強引な連想だったけど待っていたのか?
「最後のお願い?」
「そうなるわね…」
珍しくうつ向いているよ
やった!3年越しぃ~、来たきた~。
「すいませ~ん、紅茶2つ下さい」
ズッコケたのは片付けモードのマスターと眠気顔に変わった彼女だった…。
完
- 家族連れが居なくなる頃、今夜も疲れ顔の彼女が現れた。