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- 2009/12/22 4:26
- 怪盗ロワイヤル~希望~
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- じじぃはひたすら走った。逃げ切ればまた生きて会えると信じて…。しかし敵はまったく追ってくる様子がなかった。疑問がよぎり立ち止まるじじぃ。その次の瞬間-。
チュドォーン
第⑩話 希望
およそ数分前、2人が別れた直後のこと…。「振り返らず走れ」と約束し走り出したじじぃ。しかしその時チョビは走ろうとはしていなかった。
ちょうどじじぃに声が届かないくらい遠くに離れたとき、チョビは武器を両手にもった。
チョビ『おい機械どもぉー俺をやれるものならやってみろー
』
そう言うと両手の銃をがむしゃらに撃ち続けた。逃げるじじぃに対し戦闘の意志をみせるチョビにロボットたちの攻撃は集中した。
チョビ『よし、来やがったな』
銃を撃ち続けながらじじぃとは逆方向に後ずさり敵を引き寄せる。そう、チョビは逃げずにおとりとなっていたのだ。
圧倒的な力をもつ敵から逃げ切るのは無理だとわかっていたチョビは自らの命をおとすと知っていての行動だった。
チョビ『お前等にあいつはやらせねぇ』
いくつもの銃弾をくらいながらもひたすら反撃するチョビ。しかし体が動かなくなり膝をつく。そして瞬く間に囲まれてしまった。
チョビ『ぐっ…くそっ…ここまでかよ…』
そしてロボット達の銃口はとどめをさすべくチョビに向けられたら。しかしチョビは微笑んだ。遠く見えなくなるまで逃げ切ったじじいを確認しての笑みだった。そしてチョビは話しはじめる。
チョビ『おいお前等、それで勝ったつもりか?』
チョビは両手の武器を置き座り込む。
チョビ『なぁ、お前等には夢ってあるのか?けして崩れることのない絆から生まれた夢…それを手に入れた俺達に、勝てっこねーぜ…』
するとチョビは上着を脱ぎ捨てる。そこにはギッシリとダイナマイトがつけられていた。
ロボット『ピピピピ…キケン、キケン』
そのダイナマイトの数に慌てて後退するロボット達。チョビは起爆スイッチを握りしめ、ささやいた。
チョビ『あとは頼んだぞ…優一文字…』
カチッ
第⑩話 終わり
- じじぃはひたすら走った。逃げ切ればまた生きて会えると信じて…。しかし敵はまったく追ってくる様子がなかった。疑問がよぎり立ち止まるじじぃ。その次の瞬間-。