優一文字さんとモバ友になろう!
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- 2009/12/16 2:03
- 怪盗ロワイヤル~遺言~
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- 人生とはいくつもの出会いと別れが繰り返されていく。互いに引きつけあえば、それとは逆に離れ離れになったり。それは運命という言葉だけで割り切れるものなのか…。そして今日もまた一つの別れが訪れようとしている。
第⑧話 遺言
100歳じじぃ『SAー今助け出してやるからな
チョビ
このがれきどかすぞ
』
そう言うと2人はすぐさまがれきをどかし始まった。
ガラガラ…ゴトンッ
がれきをどかすとそこには瀕死状態のSAがいた。
100歳じじぃ『おいっしっかりしろ
Sぇ…。』
そしてSAを抱き上げた瞬間、2人は硬直した。そう、そこにいるのは正真正銘のSAだったが、それは上半身だけだった。
100歳じじぃ『う、うそだ…う…うおぉぉえぇぇ…ゲホッゲホッ』
恐怖、切なさ、悲しみ…いろんな感情が押し寄せじじぃは嘔吐してしまう。しかしチョビは涙を流しながらも、その想いが深い憎しみえと変わっていた。
チョビ『ぐっ…くそが…くそったれがぁー優一文字ぃ…あいつら全員叩き壊してやるぞ…。』
何十年もの間、ずっと同じ道を歩み続けた仲間を失った今、チョビにとって未だかつてない程の憎しみだった。
100歳じじぃ『もぅ無理だよ…』
しかし、そんなチョビの想いとは逆に、じじぃの闘争心は失われていた。
チョビ『ーんだとてめぇ悔しくねーのかぁ
』
100歳じじぃ『悔しいさでも現実を見ろよ
いくらどうあがこうともぅ勝てっこねーだろうがぁ
』
SAの悲劇から、こんなにまでも2人の気持ちを引き裂いてしまった。
その時ー。
SA『ゆ、優一文字か?ま、また弱音…は…いて…んのか?はは…はゲホッ』
あの状態からSAが話し始まったのだ。しかし喋る度に口から大量の血が溢れ出す。
チョビ『SA…おまえ…』
SA『す、すまねぇ…ち…と…油断した…わ。でも…ゲホッ…大丈夫だ…まだ…戦え…るぞ…ハァ、ハァ』
そんなSAに2人は何も言えず、ただ涙を流すだけだった…。
SA『ハァ、ハァ…お前…ら…泣いてん…のか…ハハハ、ゲホッ。男が…情け…ねぇな…。』
100歳じじぃ『SA…俺らもぅ…』
SA『いいか優一文字…グハァッ…。何が何でも夢はあぎらべるなっ
ゲホッグハッ
忘れるな…ハァ、ハァ…諦めたら…そこで…試合終了だぞ…。…すまねぇ…が…俺の…武器…とって…くれグハァッ…俺は…まだ…たた…かぇ………。』
100歳じじぃ『くっ…う゛わああぁぁぁぁぁぁぁあ』
第⑧話 終わり
- 人生とはいくつもの出会いと別れが繰り返されていく。互いに引きつけあえば、それとは逆に離れ離れになったり。それは運命という言葉だけで割り切れるものなのか…。そして今日もまた一つの別れが訪れようとしている。