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- 2009/11/20 15:14
- 怪盗ロワイヤル~過去はブイブイ~
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- 前回のあらすじ
じじいの時計盗まれたと思ったらキュートィクルが喋った。
第②話 過去はブイブイ
あまりの驚きに腰を抜かし床に座り込むじじいにキュートィクルは凛々しい目つきで叫ぶ。
キュートィクル『じいさんは弱くなんかない』
その勢いでふと我に返ったじじいは必死な姿のキュートィクルを優しく見つめ話した。
じじい『これは神様の贈り物かの。こんなヨボヨボで何も出来ないわしを哀れんでせめて大好きなキューちゃんと話せればとお…』
キュートィクル『じいさんは弱くなんかないやいっ』
じじいの話を断ち切りキュートィクルは大声でさけんだ。驚きで目を丸くしたじじいに話を続けた。
キュートィクル『僕、知ってるんだホントはじいさん強いんだって
』
その言葉にじじいは苦笑いをしてうつむきながら話した。
じじい『わしは昔からなにもできないただの人間じゃ…』
その時、キュートィクルはここぞとばかりにある話をもちだす。
キュートィクル『怪盗ロワイヤル』
じじい『(゜д゜』
うつむいた顔をサッと起こしまるで授業中スカシッペで隠そうと思ったオナラが思わず音を出してしまった時の様な姿で固まった。
キュートィクル『何人もの手下を引き連れいくつもの任務をこなしその任務で手に入れた宝を互いに奪い合う…その争いが怪盗ロワイヤル…』
じじい『わ、わしはそんなもの知らんっ』
慌てた様子で目をそらすじじい。そんなじじいにキュートィクルは核心をつく。
キュートィクル『さっき襲ってきたのはまさしくその集団でしょ』
じじい『Σ(゚□゚ドキィ』
キュートィクル『じいさんだって気付いていたはずだよ…』
じじいは取り乱した心を落ち着かせた。
じじい『キューちゃんや、例えわしがそうであっても…みての通りこんな私に怪盗などこなせると思うかね?…わしは昔から非力な人間じゃよ…』
まるで中学時代、好きなあの子に告白する前にフラれてしまったかのような切ない表情のじじいをみてキュートィクルは涙目越しに言った。
キュートィクル『じじいの嘘つきっ』
じじい『(゚Д゚)』
キュートィクル『じじいが持っている数々のお宝、それは幾度なる戦いを勝ち抜いていた何よりもの証拠だろっそれに、知ってるんだ
桜の樹の下に埋めた星や鬼の仮面
』
じじい『なっ(゜д゜』
キュートィクル『その仮面を被り昔はブイブイいわせていたことをーっ』
じじいの過去に潜む謎の組織【怪盗ロワイヤル】その実態と、仮面に隠された意味とはっ
第②巻 終わり
- 前回のあらすじ