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- 2016/12/25 1:52
- もう、yo怪の日記で その七(その2)
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- もう、yo怪の日記で その七(その1)の続きです。
たぶん扉もあけっぱなしにしていったのか、しばらくして足元に冷たい空気が流れ込み外の音が聞こえてきた。
もう!ほんと天使たちって空気読まない子(読めない)が多いなぁ!折角うまくのせられたのに!っと思っていたら、入れ違いに台所の手伝いをしていた、サトリちゃんが手についた水滴を振りながらサンタコスでパタパタとはいってきた。
桃色の髪で常に明るい瞳の彼女がはいってくると部屋の温度が少し上がったようにも感じる。
サトリちゃん「あっれ~バンのやつ、またへそを曲げたんですねー。」
来ると早速、妖怪サトリの能力で状況を一瞬で理解した。
てん「そうなんだけど、申し訳ないけ・・・。」
サトリちゃん「じゃあ、台所は天使2人に任せたから、いってくるねー。」
こちらが言い切る前に扉を閉めて出て行ってしまった。
サトリちゃん「あー、いたいた!バン! あなたって不貞腐れるといつもここね。」
天邪鬼バン「はっ、はぁ~!そんのことねーし、つーかなんの用だよ!」
バンは屋根の上でおっかなびっくりバランスを取りながら庭を覗くようにしている。
サトリは苦も無く腰を下ろして体育座りでバンをじっと見つめ後、十分間を取ってから呆れたように口を開く。
サトリちゃん「クリスマスパーティーでるんでしょ。」
屋根の上の天邪鬼は、軽く唇を噛んで口を開いた。
そこにつづくのは天邪鬼バンの言い訳、てんにのせられた事への怒り、天使たちへの八つ当たり、どうでもいいい言い分の陳列と、最後に「・・・でてたまるか。」のどんよりと曇った寒空よりさみし気な一言。
夕暮れもが近づき、世間が暗くなり始めるほどに、時折吹く風も冷たさが増してきて、吹きさらしの屋根の上はさらに辛さが増してきてた。
サトリは目を細めて口をとがらせるようにふーんと唸ってから、瞼を半開きみたくして。
サトリちゃん「なーんだ、普段日本一の天邪鬼とか言ってるくせに全然普通じゃん!」
天邪鬼バン 「なっらんだと!」
バンが噛んだことも気にせず、吠え終わる前に構わずに続ける。
サトリちゃん「だって、てんに嵌められたり、天使にからかわれたくらいで出ないなんて、普通の天邪鬼がしそうなことじゃん。
てっいうか、昔っから天邪鬼ってそんな感じだよねー、バンって、ホ・ン・トつまんない。」
もう、yo怪の日記で その七(その3)に続きます。
- もう、yo怪の日記で その七(その1)の続きです。