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- 2016/12/5 6:08
- もう、yo怪の日記で その六(の1)
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- それはまだ世界が蒼一色の時間だった。
歩行者デッキから見下ろすタクシーのターミナルには夜を過ごしたごく少数のタクシーしか停車しておらず、駅から出てくる
人も行きかう人も一人としていない。
左手にビルの隙間に見える繁華街の壁にかかる美少女の瞳にハイライトはなく、高架越しに見えるYODOBASHIの広告も、LED電球で白色にしつらえたクリスマスツリーにすら灯はともっていない。目の前の巨大な大型ビジョンの画面すら今は暗闇を映し出していた。
???「ふふふ、ここが人間の欲望をすべてかなえると言われ る魔都・アキババラでバブか」
ここは秋葉原駅からエスカレーターで2階に上がったAKIBA・BRIDGEの終点、秋葉原UDXビジョン入り口前。
そこに今、まるで青い風船のようなものの上に乗り、静まり返った秋葉原を見下ろす、赤い産着でお団子頭の可愛い赤ちゃんが立っていた。
ただ、観る者がみればこの赤子がただ者でないことは、一目で判った。強烈な地獄の業火にも似た雰囲気とオーラをはっしており、その場を満たし支配していた。
???「ふっ、このえんまちゃんが来たからには、欲にまみれ た悪い子は全員地獄送りにしてやるでばぶぅ!!!」
突然吹き荒れる風は、竜巻のようになり枯れ葉とゴミを舞い上げ、違法に駐輪された自転車をなぎ倒しながら大通りの向こうに逃げていく!
だが次の瞬間だった!!
ピカッ!!
ジャジャジャジャーン♪♪
???「なにごとでち!」振り向く赤ちゃん!
目の前にあるUDXビジョンから世界の蒼を引き裂き、夜明けを告げるファンファーレが鳴り響いた。そして、映し出される映像は、赤ちゃんと全ての事象を掻き消すような白一色の光でゆっくりと包んでいく!
???「 ばっばぶぅッ・・・ばぶゥ でち・・・。」
ぽにょんにょん☆妖怪姫にはまり、
妖怪について考える今日この頃。
もう、yo怪の日記で その六(の2)に続きます。
- それはまだ世界が蒼一色の時間だった。